原因がわからなくても 体外受精するべき?

不妊の原因がわからないのに、体外受精を勧められても、踏み 切れない。体外受精をする必要があるのか、疑問に思ってしま う。そんな気持ちを、看護師であり、日本の体外受精コーディ ネーター第1号である福田貴美子師長に相談してきました。

コッコ(主婦・27歳)
不妊治療を始めて1年、タイミング6回とAIH4回を行い、先日主治 医に体外受精へのステップアップを勧められました。これといった原 因がわからないまま、治療を続けているので、体外受精をしたほうが いいのか悩んでいます。
1999年に日本の体外受精コーディネーター第1号に認定された福田貴美子師長。不妊の原因がわからないまま体外受精を勧められて、戸惑っているコッコさんの投稿を、福田さんならどう受け止められるのか聞いてみました。

「確かに迷われるでしょうね。みんなさんが感じていらっしゃるのは、『原因がわからないのに、どの治療がいいのかなんて、どうしてわかるの?』ということだと思います」

迷う要因がどこにあるのか、コッコさんに何の知識がないのかを把握される素早さに、これまで体外受精コーディネーターとして経験されてきた実力を感じます。

そして、引き出されたその疑問にも、的確に答えてくださいました。

「タイミング法や人工授精をして結果が出ていない方は、受精していないという可能性が考えられます。そこまでの治療では、このことがわからない。だから、体外受精をすることによって、受精障害なのかどうか、また卵子の質や胚の状態がわかります。治療を進めることによって、原因がわかることもあるんですよ」

「治療をすること」と「原因を調べること」がつながっているという仕組みに納得しました。

だから、原因不明でも体外受精を受けることに意味があるとわかります。

しかし、それを知らない人が多いから、投稿でも何度となく出てくる悩みなのです。

やはり実際にこうして、相談できる人がいることは大切だと思います。

「きちんとした情報があれば、みなさん判断できると思います」

その言葉には、説得力がありま す。

例えば、インターネットにはたくさんの情報があふれていますが、どのケースが自分に合うのかは、なかなかわかりません。

「不妊やその治療について、適切な情報をわかりやすく提供し、みなさんが自分に合った治療を自己決定される、そのお手伝いをするのが、私たちの役割です」

精神的なフォローだけでなく、一人ひとりに合わせた治療の紹介やスケジュール管理など、安心して体外受精を行うために、全面的なサポートをされています。

これほどのことを一手に担っていらっしゃる姿を見て、蔵本先生が「体外受精の説明では、自分よりも頼りにしているんだよ」と言われたのもうなずけました

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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。