【Q&A】46歳、初期胚移植か胚盤胞移植か~佐藤幸保先生【医師監修】

ランさん(46歳)

今、46歳になったばかりの高齢妊活者です。結婚が遅く、でも子供を諦めきれず期待薄で治療を開始しました。

45歳の時にタイミング法で陽性反応が出て、胎嚢確認はできたものの心拍確認する前の5週目で流産してしまいました。
それ以降、顕微授精へとスタップアップし、前回初めて採卵した結果、1個だけ7日目ではありますが、5ACの胚盤胞を凍結しています。
今回2回目の採卵では、1個しか採卵できずその1個が無事正常受精したと本日確認しました。

そこで2点お聞きしたいです。
①この受精卵を初期胚で戻すか、望みをかけて胚盤胞まで育てるか。
②無事胚盤胞までいったとして、移植する際は前回の7日目胚盤胞と今回のを2個移植するか。

移植すらしていない状況ですので、1個を戻して様子をみる方がいいのでしょうが、年齢的にあと数回採卵できるかどうかだと思いますので、妊娠率が上がる2個移植も検討しています。
アドバイスをお願いします

ハシイ産婦人科の佐藤幸保先生に伺いました。

【医師監修】ハシイ産婦人科 佐藤幸保 先生
京都大学医学部附属病院および高松赤十字病院で体外受精など生殖医療を担当。患者さんそれぞれのニーズに応じて、個別化した不妊診療を提供することをモットーにしている。
資格:産婦人科専門医、生殖医療専門医、周産期専門医・臨床遺伝専門医

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

初期胚で戻すか胚盤胞まで育てるかの選択について、先生でしたらどのような提案をされますか?

46歳という年齢を考えると、初期胚移植で妊娠できる可能性はかなり低く、胚盤胞まで到達できたものを移植するほうがよいでしょう。

7日目の胚盤胞と今回の胚盤胞を2個移植することについて、先生のご意見をお聞かせください。

具体的なデータは持ち合わせていませんが、46歳女性では、妊娠につながりうる胚盤胞は多く見積もっても10個のうち1個くらいでしょう。ですので、2個移植しても双胎となる可能性は1%以下であり、できるだけ妊娠率を上げるために2個移植が勧められるでしょう。

年齢を考慮した場合、1個移植と2個移植の妊娠率について教えてください。

高く見積もっても、胚盤胞1個移植の妊娠率10%、2個移植で20%くらいと思います。

今後の採卵の可能性について、先生の見解を教えてください。

学会が出してるデータによると、44歳女性が正常妊娠するのに必要な採卵数は33個と見積もられています。46歳女性のデータは持ち合わせていませんが、50個以上が必要でしょう。1回の採卵で1個しか採取できないのであれば50回の採卵が必要ということになり、現実的ではありません。タイミングで妊娠された経験がおありですので、自費での体外受精ではなく、保険の範囲内でタイミングあるいは人工授精を続けていくほうがよいのではないでしょうか。

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