らいちさん(28歳)
ポリープを除去したため、自然に近い妊娠も期待できると専門クリニックの医師に言われました。
ポリープを除去して綺麗になった内膜を無駄にしたくないので、3月から体外受精を検討しておりますが、時期としては早いでしょうか?
11月の卵管造影検査では右の卵管が若干狭いと言われているのと、黄体機能不全、子宮内膜炎が気になっています。
宇津宮先生に、お話しを聞いてきました。

らいちさんはAMH5.33ですのでPCOの傾向があり、子宮内膜ポリープができやすいと思います。しかしすでに手術で摘出していますのでもうしばらくはポリープの心配はないと思いますが、時には(半年毎くらい)再発の検査をすべきです。
さて、ポリープがなくなって今は妊娠するチャンスです。よってすぐに体外受精でなく、2~3回はタイミング療法をお勧めします。それで妊娠しなかったら体外受精かと思います。
右卵管については気にしなくてよいかと思いますが(HSGでははっきりとは診断できません)、しかし、その原因が過去の感染とすれば右だけでなく左も狭くはないけれど影響があるかと思いますので、妊娠反応が出たら子宮内に胎嚢が見えるまで異所性妊娠に注意してください。
黄体機能不全は、まず排卵まできちんとした排卵誘発すること、排卵誘発周期、未排卵性黄体化(排卵しないまま高温期になること、よって高温期中ごろに排卵したかどうかエコーで調べるべき)、未熟卵子の排卵は黄体機能不全の原因になります。しかし、らいちさんはPCOのようですので、排卵誘発は慎重に。多胎妊娠、卵巣腫大などの注意が必要です。高温期になったら黄体ホルモンの内服が良いと思います。

子宮内膜炎は子宮内膜に炎症を起こしていますので着床不全の原因になります。しかし今はポリープの手術をした後なので内膜炎はないと思ってよいと思います。
内膜は基本的に月経があるとリセットされるので特に内膜ケアなど必要ありません。ラクトフェリンなどには妊娠率向上のエビデンスはありません。よって、常日頃、乳製品摂取を心がけていればよいでしょう。
らいちさんはやせすぎです。やせすぎの妊婦から生まれた赤ちゃんは将来、糖尿病や精神異常が心配です。せめてBMI:20(47kg)、できれば22(51kg)を目指しましょう。親は子どものためなら何でもできるはずです。