【Q&A】2人目不妊で陰性続き、先進医療の選択~福井敬介先生【医師監修】

おせちさん(36歳)

2人目の治療で移植を3回繰り返しましたが、陰性が続いています。
子宮鏡検査では異常がなかったので、子宮側の問題ではなく、胚の質が年齢に比べて圧倒的に悪いと言われました。数をこなすしかないと医師からは言われています。

一度妊娠しているのであれば、ERA検査等の先進医療は、特に有効性はないものでしょうか。AMHが低いため、いつ閉経するのかという焦りもあります。
先進医療等を受けられる病院に転院をした方がいいのか、このまま同じ治療を続けていくべき、何かできることがあれば教えていただきたいです。

福井敬介先生に教えていただきました。

福井ウィメンズクリニック 福井 敬介 先生
2日本大学医学部卒業。卒業と同時に愛媛大学産科婦人科に入局。愛媛大学大学院医学専攻科修了。2000 年愛媛大学産科婦人科学助教授。2001 年、「高度な生殖医療をより身近な医療として不妊カップルに提供したい」と福井ウィメンズクリニックを開設する。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

●胚の質を改善するための具体的な方法について教えてください。

胚の質が確実に変わる保障はありませんが、採取卵数が1人目よりかなり減少しているのでPPOS法以外の誘発法が有効しれません。甲状腺や自己免疫などの検査が必要かもしれません。
精子の核クロマチン断片化検査の必要があるかもしれません。その結果によってはザイモートなどの精子先進医療が有効かもしれません。

●ERA検査の有効性について、特に一度妊娠している場合の意義を教えてください。

2人目で体質は変化している可能性はあるので着床不全の検査として必要なケースもあります。

●AMHが低い場合の閉経時期の予測方法はありますか?

予測方法はありません。

●先進医療を受けるための転院の是非について、先生の考えを教えてください。

先進医療の種類は検査や治療などいくつもあるのでその方法が必要かは今の情報のみでは判断できません。やられていない先進治療で当てはまるものがあるかもしれません。
一度転院を考えるのもよいかもしれません。

●現在の治療以外に試すべきアプローチがあれば教えてください。

上記の記載を参考にしてください。
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