はなさん(29歳)
体外受精1回目の移植を控えていますが、妊娠成立しなかった場合の検査について悩んでいます。
一般不妊検査では不妊原因を特定できず、受精率や胚盤胞到達率が良かったことからも、なぜ2年半以上自然妊娠できないのか(着床も一度だけ)分からず、このまま移植を繰り返すことに不安があります。
子宮鏡やフローラ、エマアリス、トリオ、ERA、化学流産を繰り返すようなら免疫系の不育症検査など、様々な検査があると思いますが、不妊治療は保険診療内まで(移植6回まで、検査は自費診療も検討)と決めておりますので、効率よく無駄なく進めていきたいと思っています。
優先するべき検査などありましたら教えてください。
小塙先生に聞いてみました。

千葉大学医学部卒業。慶應義塾大学病院産科婦人科教室入局。
検査・治療データをみて気になるところはありますか?
不育症検査では凝固系異常なし、抗核抗体陰性とありますが、
しかし通常は2回以上の流産で不育症検査は行いますので、
先生でしたら、 移植前に何の検査を優先すべきだと思われますか?
参考資料①
ESHRE Working Group on Recurrent Implantation Failure; Cimadomo D, de Los Santos MJ, Griesinger G, Lainas G, Le Clef N, McLernon DJ, Montjean D, Toth B, Vermeulen N, Macklon N. ESHRE good practice recommendations on recurrent implantation failure. Hum Reprod Open. 2023 Jun 15;2023(3):hoad023.
参考資料②
Bulletti FM, Sciorio R, Conforti A, De Luca R, Bulletti C, Palagiano A, Berrettini M, Scaravelli G, Pierson RA. Causes of embryo implantation failure: A systematic review and metaanalysis of procedures to increase embryo implantation potential. Front Endocrinol (Lausanne). 2025 Feb 14;15:1429193.
したがって、基本的には検査も悪くありませんが、費用対効果、

子宮鏡検査の具体的な効果や目的を教えてください。
子宮鏡検査で子宮内を圧排する腫瘤(筋腫やポリープ)
EMMAやALICE検査の利点と適用時期について教えてくださ い。
EMMA/
検査時期はやはり3回以上着床しない場合です。
ERA検査の適用判断についてアドバイスをください。
ERA検査を行う根拠である着床期がずれている患者の割合は、
免疫系の不育症検査が必要な場合の判断基準を教えてください 。
不育症検査はやはり2回以上流産、
また、基本的には免疫系の検査(NK 活性、NK 細胞率、制御性T 細胞率、CD56brightNK 細胞率、CD56dimNK細胞率、KIR 陽性率、制御性T 細胞)