※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
今回のお返事は奈美さんにとっては厳しいお返事となるかもしれな
いと思いましたが、
まずは現状を知るというところからすべては始まるという考えから
お返事とさせていただきます。
不妊症として通院している方にはそれぞれ様々な理由で不妊に至る方がいます。そのため、様々な検査を行い対策を立てて修正できるものは修正することで、妊娠できるようになる方がいます。一方で原因が分かっても修正できないものもあります。その代表的なものとして年齢が挙げられます。妊娠ができるかどうかの一番は女性の年齢にかかってきます。年齢が高くなるほど妊娠率は低下して、これを何かしらの方法で改善するということはできません。それで言うと、47歳という年齢での妊娠できる可能性はかなり厳しいものとなります。
厳しいという表現はあいまいなので数字で言うと、タイミング治療で排卵日に性交渉をして妊娠できる確率は1%かそれ以下となります。そして妊娠に至った場合に、流産してしまう確率は50%を超えてきます。
排卵日は月に1度月経が来るとして年間に12回排卵日があります。この年間12回の排卵日に対して妊娠できる可能性が1%と仮定すると、1年で100分の一のくじ引きを12回引けるという状況になります。どうでしょうか?イメージがつかめるでしょうか?
そして、この1%のくじ引きがずっと1%であればいいんですが、
この数字はこれからさらに低下していきます。
毎日くじ引きをする方法はありません。
この状況を奈美さんがどのように捉えるのか?になってきます。
ゼロじゃないならこのまま頑張っていきます!
という方もいますし、
これじゃ厳しいからもういいやという方もいます。
魔法の薬で確率を2倍にする薬はありません。
生活習慣を改善しても妊娠の確立を上げることはできません。
体外受精を行ってもやはり成功するかの一番は年齢に規定されるた
め、すごく上がることにはなりません。
逆に費用がかかるわりに上がらないとも言えます。
このことについても捉え方は人それぞれで、
少しでも確率が上がるなら自費ではあるものの体外受精をする!
という方もいますが、
そんなに費用かかるのにあまり確率が上がらないならやる意味はな
いという方もいます。
そんな状況の中で、
やはり妊娠の確立を少しでも上げるということなら体外受精に挑戦
をするのか?
体外受精をしてもなかなか現実的には高い数字は出ないので、
もしくはそれじゃあ意味ないと言われるかもですが、
Donation(卵子提供)を検討するのか?
等あらゆる選択肢を検討してみるといいかもしれません。

最後に、一番力になってくれるのは、奈美さんの現状を一番知っている主治医の先生になりますので、お二人で考え疑問に思ったことは主治医の先生にぶつけてみましょう。奈美さんの顔に書いているわけではないので、主治医の先生も、先生の方から中々、奈美さんの考えていることを汲んで話をすることは難しいと思うので、思い切って奈美さんから『この方法はどうですか?』など聞いてみるといいと思います。
以上お返事とさせていただきます。頑張ってくださいね。