【Q&A】右卵管閉塞で自然妊娠の可能性は?~岡野先生【医師監修】

ゆっかさん(35歳)

夫婦共に35歳で、妊活2年目になります。
去年、婦人科で血液検査と卵管造影検査を受けました。
結論は、右側卵管先端が映っておらず、閉塞の可能性があるのと、甲状腺機能低下症との診断で、甲状腺機能低下症に関してはチラーヂンを飲んで治療中です。ホルモン、黄体等問題なしです。

右側卵管閉塞可能性あるため、左側にあわせてタイミング法をしている現状ですが、なかなか左側排卵にあわせたタイミングがとれず…(旦那と生活リズム合ってなかったり、旦那の知識がないのも原因です)。
夫婦で話し合い、自然妊娠一択で進めてますが、卵管の状態もあるため不安です。卵管鏡検査を受けたほうがいいのか、自然妊娠はそもそも出来るのか…

現在、葉酸サプリと当帰芍薬23服薬中です。
生活面でのアドバイスや、排卵日何日前でのタイミング法が可能性高まるのか、排卵日1週間前でのタイミングでも妊娠可能か、そのほかにも助言いただけると助かります。
宜しくお願い致します。

 

絹谷産婦人科の岡野真一郎先生に伺いました。

【医師監修】岡野 真一郎 先生 (絹谷産婦人科 副院長)
川崎医科大学卒業後、広島大学医学部医局、広島市立安佐市民病院産婦人科、土谷総合病院産婦人科、公立みつぎ総合病院産婦人科、呉共済病院産婦人科、中国労災病院産婦人科医長を経て、2007年より現職。日本生殖医学会認定 生殖医療専門医、日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医。

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

右卵管先端部の閉塞が疑われる場合、卵管鏡は有用ではないと思います。この場合、診断・治療には腹腔鏡手術が必要と思います。

自然妊娠一択で進めているとのことですが、左側の卵管が正常であれば妊娠の可能性はありますが、右の卵管に問題がある場合、左にも問題がある場合も考えれらますので、数周期タイミングを試してみて、妊娠が成立しないようであれば、step up が望ましいと思われます。

この治療は、夫婦二人で進めていくものなので、ご主人にも知識をしっかりと持ってもらい、step up (人工授精体外受精)も含めて、今後の治療につき二人でよく考えられたほうが良いと思います。

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