あやさん(40歳)
2回胎嚢確認後に稽留流産となり、不育症検査を受けました。
1回目の不育症検査で陽性になったため、2回目の検査まで6週待機となっています。
年齢のことも考えると早く治療に進みたいのですが、やはり6週待機した方がいいのでしょうか?
現在の病院では不育症治療は出来ないため、治療が必要な場合は転院が必要とのこと。
素人考えだと、早めに転院して治療開始したいと思ってしまうのですが、いかがでしょうか?
蔵本先生に質問してみました。

【医師監修】蔵本ウイメンズクリニック 蔵本 武志 先生 久留米大学医学部卒業、山口大学大学院修了。山口県立中央病院産婦人科副部長、済生会下関総合病院産婦人科部長を経て、1990年オーストラリア・PIVET メディカルセンターへ留学。帰国後、1995 年蔵本ウイメンズクリニック開院。JISART(日本生殖補助医療標準化機関)理事長。久留米大学医学部臨床教授。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
3回以上、妊娠10週未満の他に原因のない流産歴があり、抗カルジオリピン抗体陽性の場合、擬陽性を除外するため12週以降に再度陽性であれば、抗リン脂質抗体症候群として低用量アスピリン療法や未分画ヘパリン併用療法が適用されています。
胚移植は前回の不育症検査から12週間以上後に行う再検査の結果後に行えばよいので、先に採卵、胚凍結されてよいと思います。
AMHが高値で月経周期が40日型と少し不順の様ですので、多嚢胞性卵巣症候群と思います。
次回は低刺激法でやや弱い刺激で卵巣刺激をされた方がよい胚盤胞に発生するかもしれません。AMH値が高いので低刺激法でもそれなりの卵子数が採取できると思います。できれば不育症の治療もできて体外受精もできる施設で治療されるのがよいのではないかと思います。