【Q&A】子宮内膜10mmでも対策は必要?~藤野剛先生【医師監修】

みきさん(33歳)

次回胚移植をするのですが、子宮内膜を厚くする(病院に聞いたら直近はだいたい10mmくらいと言われました)以外に、何かやっておいた方がいいことはありますか?

移植は7月中旬くらいだと言われました。

藤野剛先生にアドバイスしてもらいました。

ときわ台レディースクリニック  藤野 剛 先生
帝京大学医学部卒業、帝京大学医学部産婦人科入局。焼津市立総合病院、帝京大学医学部付属病院、大川病院を経て2008年9月ときわ台レディースクリニック開業。一般婦人科にも対応し、地域に根差した診療を心がけています。

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

●子宮内膜の厚さを維持・増加させるための方法について教えていただけますか?

胚移植での最適子宮内膜厚は10㎜〜14㎜と言われていますが7㎜以上であれば十分着床の可能性はあります。みきさんは直近ですでに10㎜あるとのことなのでこれ以上すべきことはないと思います。

●先生でしたら、みきさんに対して胚移植の成功率を高めるためにどのような検査や治療を提案されますか?

保険適応の範囲では1回目からはいかがなものかと思いますが保険適用とされているものにアシステッドハッチングと高濃度ヒアルロン酸含有培養液を使用した移植法があります。
また反復着床不全(2回以上移植しても結果が出ない。)の場合は保険診療内であれば今後先進医療を試すのもよいかと考えます。
あるいはご年齢から1回目からはダメですが3回目からは2個胚移植が認められております。凍結胚が4個あるのならば2回うまくいかなかったとき3回目に2個移植する方法があります。ただし双子となる危険性があるため慎重に決められたら良いと思います。

●移植前にみきさんが服用すべきサプリメントや薬があれば、その詳細を教えてください。

現在服用されているサプリメントで十分です。

●胚移植前にみきさんが心掛けるべきライフスタイルや食事、運動についてアドバイスをお願いします。

サプリメントに頼りすぎずバランスの良い食事を心がけてください。適度の運動が必要です。週に2回ほど30分以上の運動量で十分であると思います。過度の運動はお止めください。ストレスをためず十分な睡眠をとり心身共にリラックスした状態で移植に臨んでください。きっと結果が出ると思います。
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