【Q&A】PGT-A胚の2個戻しはアリ?~宇津宮先生【医師監修】

Pさん(34歳)

7回目の移植を終えました。PGT-AのA判定胚盤胞移植で陰性判定だった場合、次は8回目移植に移るべきでしょうか?
ERA検査、子宮内膜炎検査をすべきでしょうか?

また、PGT-AのA判定とB判定の2個戻しはどうでしょうか?(今まで一度も2個戻しはしたことがありません)。
(移植オプションはアシステッドハッチング、ヒアルロン酸培養液)

他に何か良い方法がありますか?

宇津宮先生に、お話しを聞いてきました。

【医師監修】セント・ルカ産婦人科 宇津宮 隆史 先生 熊本大学医学部卒業。1988 年九州大学生体防御医学研究所講師、1989 年大分県立病院がんセンター第二婦人科部長を経て、1992年セント・ルカ産婦人科開院。国内でいち早く不妊治療に取り組んだパイオニアの一人。開院以来、妊娠数は 9,500 件を超える。

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

まず、精子異常がひどいようです。泌尿器科検診、治療を勧めます。精子性状が少しでも良くなることを目指すべきです。必要なら手術的採精して良好精子を使用すること。
次に体重がBMI:17で「るい瘦」状態です。少なくとも20くらい:53kgに体重を増やすべきです。
また、死産歴あり、不育症検査も追加してみましょう。

ERAや内膜炎検査はエビデンスはありません。
PGT-Aの2個戻しは原則、しないこと。まだ試験段階です。
アシステッドハッチングは有効です。

よって、夫治療と体重増加してPGT-Aで進むべきと思います。

>全記事、不妊治療専門医による医師監修

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