HIROさん (39歳)
夏頃に体外受精の治療を再開したいと考えています。再開する際、現在通っているクリニックでは「残った凍結胚(3BB)を移植する事になる」と言われています。
4月に40歳になるため「移植前に少しでも卵子が若い内に採卵をしたい」と病院に伝えましたが、その場合は自費診療になるとのこと。
私の中では一旦、凍結胚移植を行い、ダメな場合はPGT-Aが出来る病院に転院した方が良いのではと考えています。ただ、今の病院では「過去に2回妊娠出来ているため、PGT-Aを受けられる資格はないのではないか」と言われています。
相談①
本当にPGT-A受けられる資格はないのでしょうか?
(今回の中絶理由は染色体異常ではありませんでしたが、精神的なダメージを少しでも無くしたく、PGT-Aを考えるようになりました)
相談②
保険診療内ではあと3回治療を行えますが、このまま病院を変えずに体外受精を繰り返すべきなのか、自費診療も考えているため転院し、PGT-Aを受けるべきなのか、判断がつきません。
出来るだけ、最短で妊娠を目指したいです。
アドバイスを頂けると助かります。
浅田先生に聞いてきました。

【医師監修】浅田レディースクリニック 浅田義正 先生
名古屋大学医学部卒業。1993 年、米国初の体外受精専門施設に留学し、主に顕微授精を研究。帰国後、日本初の精巣精子を用いた顕微授精による妊娠例を報告。現在、愛知県の名古屋駅前、勝川、東京・品川にクリニックを開院。著書に『不妊治療を考えたら読む本』(講談社)など多数。
名古屋大学医学部卒業。1993 年、米国初の体外受精専門施設に留学し、主に顕微授精を研究。帰国後、日本初の精巣精子を用いた顕微授精による妊娠例を報告。現在、愛知県の名古屋駅前、勝川、東京・品川にクリニックを開院。著書に『不妊治療を考えたら読む本』(講談社)など多数。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
今までに3回の採卵をされていますが、AMH値が4.58ng/ mlですので、多嚢胞性卵巣気味ですが、 きちんとした卵巣刺激を行えば、 1回の採卵で多くの受精卵が出来ていたと思います。
初回の採卵で受精卵ができず、 その後もあまりよい成績ではないので、 きちんとした卵巣刺激が出来ていないので、 成熟卵が採れていない可能性があります。
良質な卵子を得るためには、卵巣刺激がきちんとでき、 成熟卵の採取に実力のある施設で治療をすることが大事だと思いま す。PGT-Aについては、胚移植を2回行っても妊娠しない、 流産の経験が2回以上あることが検査の条件になりますが、 そこに人工流産をふくめていいのかは、 現在のところ私にも分かりません。ただ、 現在通院されているクリニックに凍結胚があれば、 それを移植してから転院をするのがよいと思います。
当然、PGT-A検査をすれば流産率をさげることはできますし、 移植の回数が減るので妊娠までの時間を短縮することにも繋がると 思います。
AHM値 4.58ng/mlに合った卵巣刺激ができ、 受精や凍結の技術がしっかりしたクリニックでPGT- A検査をされることをおすすめします。
初回の採卵で受精卵ができず、
良質な卵子を得るためには、卵巣刺激がきちんとでき、
当然、PGT-A検査をすれば流産率をさげることはできますし、
AHM値 4.58ng/mlに合った卵巣刺激ができ、