胚盤胞移植3回陰性のため先進医療でPGT-Aを受けたいと思っています。県外の有名な不妊クリニックのHPを見て受診したいと思っているのですが、片道4時間はかかるので迷っています。
交通費なども考えて検討したいと思うのですが、体外受精に進むまでにおよそ何回くらいの通院が必要ですか?
症例数に限りがあるとのことなので、早めに初診を受診したほうがいいのかなと思っています。
先進医療でPGT-Aが出来ると確定するのは、どの段階の治療まで進めばできますか?
宇津宮先生に、お話しを聞いてきました。
初診からIVFまでは、前医のデータがあれば、その分、節約できますが、時間が経過していればやり直しもあります。一通りの検査結果が出て、その結果により方針が決まり、その中にPGT-Aも含まれます。よってPGT-Aまでは外来通院は3-5回かと思いますが、内容によっては異なります。
他院での治療実績でも、2回以上胚移植をして妊娠がなければPGT-Aに入れます。そのほか2回以上流産していても入れます。
4月開始をめどにPGT-A先進医療Bの計画が進んでいます。
そのための前提条件に、
①夫:精液検査、ホルモン検査、感染症検査、その他
②妻:不育症関連検査、子宮卵管造影、ホルモン検査、感染症検査、その他
③夫婦:染色体検査、心理カウンセリング、その他
①~②が終わったら、夫婦で院長(臨床遺伝専門医)からの説明を受け、特に染色体検査にまつわる注意点、PGT-Aについての詳しい説明などを受け、さらに夫婦別々、また一緒に心理カウンセリングを受ける。
これらの中で最も時間がかかるのは夫婦の染色体検査です。採血して3週間かかります。その前に染色体検査の意義、注意点などを夫婦で一緒に医師から聞きます。よってこれだけで1か月はかかります。その間、ほかの検査を行いつつ時間節約します。
まこさんは3回移植していますし、AMHは9とPCOタイプですのでPGT-Aに向いていると思います。なぜなら多数の胚盤胞から正常胚を選ぶのに適しているからです。これらの準備をしておいてPGT-Aの先進医療開始に備えましょう。もちろんある程度まで検査を進めておいて途中で気が変わり、どの段階で中止しても構いません。