【Q&A】流産後の妊活~山下正紀先生【医師監修】

くろさん(29歳)

今年2月に9週で流産しました。昨年12月まで低用量ピルを3年間ほど飲み続けており、飲むのをやめてから生理がくるまで数ヶ月かかる事もあると言われていた為、妊娠に気づいたのは2月頭になってしまいました。胎嚢は確認出来たものの心拍確認に至りませんでした。
出来れば手術をしたくないという意向を受けてくださり、3月初旬に自然排出されました。その後、まだ妊娠組織が残っていたので収縮剤で残りを排出しました。
4月から通常通り生理も来て、毎月ほぼ31日周期で来ております。ただ、この流産が影響してすぐに手術をしなかったから次の妊娠が出来ないのか不安になっています。
自分たちでタイミングを取り出したのは今年の5月頃からですが、漠然とこのまま妊娠出来なかったらどうしようと不安に思います。1度妊娠したから大丈夫と言われる事もあるのですが、それは安心材料にはならなくて…。
今後どうしていけばいいか、専門医の先生から見てアドバイスいただけたら嬉しいです。

山下先生にお聞きしました。

【医師監修】山下レディースクリニック山下正紀先生 1980年、奈良県立医科大学を卒業後、京都大学産婦人科に入局。舞鶴市民病院産婦人科の医長として同院の生殖医療を確立後、神戸中央市民病院で産婦人科医長、体外受精チーフとして数多くの患者さんの治療にあたる。1997年、神戸三宮に山下レディースクリニックを開設。一般不妊治療から高度生殖医療にわたる初診から妊娠成立までを一人で担当し、妊娠したカップルは10000組を超える。キッズルームを併設し、2人目不妊にも対応している。

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

せっかく妊娠されたのに流産に終わってしまい残念なことでした。

ピルの服用を中止されて直ぐに妊娠が成立したことを考えると、基本的には妊娠しやすいご夫婦であると思います。流産の際に手術でなく自然排出を選択されたことがその後の妊娠成立に大きな不利をもたらすことはないでしょう。

29歳という年齢、できるだけ自然な妊娠を目指すことをご希望ですので、もう少しご自分たちでタイミングを続けられていいと思います。尿の排卵検査を併用されてもう数か月チャレンジしてみましょう。

それでも妊娠の兆が見られないようでしたら、不妊専門施設を受診され相談されたらと思います。
いい結果が得られたらいいですね。

>全記事、不妊治療専門医による医師監修

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