【Q&A】30歳、体外受精で3回陰性~岡村先生【医師監修】

ぐるとさん(30歳)

体外受精3回とも妊娠に至らず、どうすれば妊娠するのか、次のチャレンジのアドバイスをお願いしたいです。
この年齢で3回ともダメとなるとかなり落ち込みます。凍結受精卵は6日目胚盤胞が2個あります。

岡村先生に教えていただきました。

【医師監修】岡村佳則 先生(ソフィアレディースクリニック水道町)1993年、熊本大学医学部卒業。熊本赤十字病院勤務、米国留学、熊本大学医学部附属病院、熊本総合病院勤務等を経て、2022 年5 月ソフィアレディースクリニック水道町の理事長・院長に就任。モットーは「二人の気持ちに寄り添い、そのための心と体に優しい医療の提供を行う」。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
ぐるとさんがこれまでに体外受精を3回試みた結果、妊娠に至らなかった原因について、何か特定出来る要素はありますか?
これまで良好胚移植を3回行い、臨床的妊娠が得られませんでしたので、着床障害を考えてその原因を調べる必要がありそうです。子宮側の因子としては、慢性子宮内膜炎の存在や子宮内腔の細菌叢の異常が考えられます。また、受精卵は半分男性由来であり、その部分を異物と認識して排除しようとするような免疫の異常も原因となる可能性があります。
ぐるとさんの年齢や健康状態を考慮に入れた上で、先生でしたら次の治療方法についてどの様な提案をされますか?
着床障害の検査・治療後に、再度自然周期移植を考えてみられたらいかがでしょうか。
6日目胚盤胞2個の移植について、どのようなタイミングや方法をお勧めしますか?
保険での移植回数制限があり、次回は2個移植も考えたいところですが、双胎のリスクが高くなることには注意が必要です。
これ以上の体外受精を試みる前に改善すべきライフスタイルや生活習慣について、何かアドバイスはありますか?
いわゆるプレコンセプションケアをもう一度見直してみてはいかがでしょうか。 最近は朝食摂取の重要性も指摘されています。
>全記事、不妊治療専門医による医師監修

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