【Q&A】卵胞は見えるのに採卵数が少ない~岩川先生【医師監修】

SSさん(33歳)

採卵2回ともE2は高いのに卵子が採れません。
1回目はppos法でレコベル6単位とフェマーラ、ディファストンを使用。
E2が4000近くなったので予定より早くd12で採卵することになり、2日前の19時にオビドレルを打ち、当日朝8時から採卵でした。見えていた卵胞は40個ほどありましたが、採れた卵子は11個、胚盤胞1個でした。
移植後陰性だったため転院。
2回目の採卵もppos法でゴナールエフ100単位とクロミッド、フェマーラを使いd12で採卵。
採卵2日前の21時にオビドレルを打ち採卵は朝8時からでした。
E2は3500くらいで卵胞も15個くらい見えていたけど卵子は2個。胚盤胞0でとてもショックでした。
なぜ卵子が採れないのか、ほかに良い方法がないか知りたいです。

岩川先生にお聞きしました。

【医師監修】竹内レディースクリニックART鹿児島院 岩川 富貴子 先生

佐賀大学医学部卒業。鹿児島県立大島病院、鹿児島市立病院、鹿児島大学医学部歯学部附属病院、済生会川内病院等を経て、2017年竹内レディースクリニック入職。2019年竹内レディースクリニック 副院長就任

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
2回採卵をし、卵胞発育はあるのに良好な胚盤胞の数が少ないのですね。
ご相談内容を見てみると、2回とも同じPPOS法で採卵しているようです。卵巣刺激法を変更してみるのは一つの方法です。多のう胞性卵巣症候群の方は卵質が悪いことがあり、卵巣刺激に工夫が必要な場合があります。当院でも一度目の卵巣刺激で卵質が悪かった方に対しては、卵質をよくするために工夫したオリジナルの卵巣刺激法で採卵することがあります。
また、最終的に卵胞を成熟させるトリガーを変更してみる、という方法も考えられます。卵巣刺激にはいろいろな方法がありますので、セカンドオピニオンを受けてみてもいいのではないでしょうか。
>全記事、不妊治療専門医による医師監修

全記事、不妊治療専門医による医師監修

不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。本サイトの全ての記事は医師監修です。