まりりーぬさん(27歳)
多嚢胞性卵巣症と言われ、様子見でタイミング法をすることになり、毎月、排卵検査薬を使って排卵の有無を確認しています。
強陽性から陰性になったことを確認しているのですが、陽性から陰性になっているのを確認していても排卵してないことってありますか?
また、左卵管は通りが良いとのことなのですが、右の卵管が詰まっているか、かなり狭いかと言われています。
卵管造影も痛すぎて右側が開通しなかったのですが、この場合は妊娠率は変わりますか?先生は「片方詰まってるからとはいっても妊娠率は変わらない」と言っていたのですが、どうなのでしょうか?
右卵管の詰まりと多嚢胞性卵巣症を持っていると、かなり妊娠しにくいでしょうか?
強陽性から陰性になったことを確認しているのですが、陽性から陰性になっているのを確認していても排卵してないことってありますか?
また、左卵管は通りが良いとのことなのですが、右の卵管が詰まっているか、かなり狭いかと言われています。
卵管造影も痛すぎて右側が開通しなかったのですが、この場合は妊娠率は変わりますか?先生は「片方詰まってるからとはいっても妊娠率は変わらない」と言っていたのですが、どうなのでしょうか?
右卵管の詰まりと多嚢胞性卵巣症を持っていると、かなり妊娠しにくいでしょうか?
高橋敬一先生にお伺いしました。
【医師監修】高橋ウイメンズクリニック 高橋 敬一 先生
金沢大学医学部卒業。国立病院医療センター(現・国立国際医療研究センター)、虎の門病院を経て米国ワシントン大学に留学。1996年虎の門病院に復帰した後、1999年千葉市に不妊治療専門『高橋ウイメンズクリニック』を開院。2014年ベストドクター認定(ベストドクターズ社)。2022年10月に開院から累計で妊娠2万例を達成する。
金沢大学医学部卒業。国立病院医療センター(現・国立国際医療研究センター)、虎の門病院を経て米国ワシントン大学に留学。1996年虎の門病院に復帰した後、1999年千葉市に不妊治療専門『高橋ウイメンズクリニック』を開院。2014年ベストドクター認定(ベストドクターズ社)。2022年10月に開院から累計で妊娠2万例を達成する。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
排卵がよくわからないのと、卵管の通りがよくないようでご不安なのですね。
多嚢胞性卵巣症候群(PCO)では、排卵検査薬に反応するLHが高くなり、排卵でない時期にも排卵検査薬が陽性になることは良くあることです。したがって、PCOでの排卵検査薬はあまり信頼がおけないのです。
排卵誘発剤を使用して、超音波検査で排卵の推測と確認をする方がよいと思いますよ。
痛みが強かったようなので、卵管が本当に詰まっているかどうかは微妙です。ご不安ならば、痛み止めをしっかりと使っての再検査もしてもよいかもしれません。片方が詰まっている場合には、開通側の排卵での妊娠が期待され、詰まっている側からの排卵での妊娠はあまり期待できません。短期的には妊娠率は半分になります。
しかし、1年間の期間でみると、片方が詰まっている方と両側開通している方の妊娠率はほぼ同じになるのです。担当医の方が妊娠率は変わらないと言っているのは、「1年間で考えるならば妊娠率は変わらない」と言っているのですね。
卵管が本当に詰まっているならば、妊娠を急ぐならば手術があります。卵管先端部の閉塞ならば腹腔鏡手術。子宮と卵管の境の間質部閉塞ならば卵管鏡下卵管形成(FTカテーテル)が必要になります。自然妊娠を急ぐならば、HSG再検査、飲み薬による排卵誘発、必要に応じての卵管手術、などの方針が考えられます。
なお、痩せすぎのようですのでこれ以上は痩せないようにご注意ください。タンパク質もしっかりととってくださいね。