ねこさん(41歳)
今年7月に採卵し、胚盤胞4個とれました。(BA2個、CB1個、BC1個。全て凍結胚)。今周期で2個移植予定です。どの胚盤胞を使うか考えておくよう主治医より宿題をもらいました。
今周期の移植に関し、どの胚盤胞2つを使うべきでしょうか。BA2個を今回使ってしまうかどうか…。
また、胚盤胞2個を何日目に移植すべきでしょうか。ERA検査でプロゲステロン投与から6日目に移植が推奨と結果が出たものの、主治医より5日目と6日目にそれぞれ1個ずつ移植することを勧められました(2段階移植)。第一子では5日目の移植で着床しており、着床の窓が変わることはあり得ないから、検査結果が誤り、とのことです。
検査結果通り、6日目に胚盤胞2個入れのつもりだったので、どう判断すべきでしょうか。
seet法の有効性は?2023年の移植は全てseet法を使っています。
高橋敬一先生にお伺いしました。
【医師監修】高橋ウイメンズクリニック 高橋 敬一 先生
金沢大学医学部卒業。国立病院医療センター(現・国立国際医療研究センター)、虎の門病院を経て米国ワシントン大学に留学。1996年虎の門病院に復帰した後、1999年千葉市に不妊治療専門『高橋ウイメンズクリニック』を開院。2014年ベストドクター認定(ベストドクターズ社)。2022年10月に開院から累計で妊娠2万例を達成する。
金沢大学医学部卒業。国立病院医療センター(現・国立国際医療研究センター)、虎の門病院を経て米国ワシントン大学に留学。1996年虎の門病院に復帰した後、1999年千葉市に不妊治療専門『高橋ウイメンズクリニック』を開院。2014年ベストドクター認定(ベストドクターズ社)。2022年10月に開院から累計で妊娠2万例を達成する。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
なかなか良い結果が出ずに、ご不安なのですね。
胚盤胞2個移植は、医学的にはあまりメリットがありませんが、保険のことを考えると、あり得る選択肢です。ただし、双子になると、妊娠中に事故がおこる可能性は5倍になります。2個移植の胚盤胞の選び方は、決まった基準はありません。その方の考え方次第なのですね。双子のリスクは気にせず次回の胚移植の妊娠率を極力上げたいならば、BA胚2個移植になります。4個を2回の胚移植でできるだけ生児獲得を目指すならば、BA胚を1個ずつにして、BA+CB胚、BA+BC胚と分けることになります。どちらの考え方を選ぶか、によります。
胚盤胞2個移植は、医学的にはあまりメリットがありませんが、保険のことを考えると、あり得る選択肢です。ただし、双子になると、妊娠中に事故がおこる可能性は5倍になります。2個移植の胚盤胞の選び方は、決まった基準はありません。その方の考え方次第なのですね。双子のリスクは気にせず次回の胚移植の妊娠率を極力上げたいならば、BA胚2個移植になります。4個を2回の胚移植でできるだけ生児獲得を目指すならば、BA胚を1個ずつにして、BA+CB胚、BA+BC胚と分けることになります。どちらの考え方を選ぶか、によります。
ERA検査は最近ではその信頼性が揺らいでいます。過去に出産しており、2023年にも妊娠しているので、胚移植の時期は1日相当にズレているのかやや判断が難しい状況です。担当医の判断もERA検査への疑問があるようですね。
主治医の5日目と6日目に胚移植するのは、さらに特殊な方法です。試してみてもよいとは思いますが、その有用性は一般的にはなっていません。現時点では「試してみる」という評価でしょう。主治医の考え方を確認してはいかがでしょうか。
主治医の5日目と6日目に胚移植するのは、さらに特殊な方法です。試してみてもよいとは思いますが、その有用性は一般的にはなっていません。現時点では「試してみる」という評価でしょう。主治医の考え方を確認してはいかがでしょうか。
Seet法は一つの対策としてはあり得ます。実際にその方法で妊娠例も出ていますね。ただし、その際には、通常は1個移植になると思います。
以前に妊娠しているので、その方法と同じ手段をおこなうことも医学的な理由として成り立ちます。今回はそれとは異なり、様々な方法を試しているようなので、混乱しやすい状況ですがその理由が納得できるならば挑戦してもよいとは思いますよ。ただし、考え方次第で方法は異なり、どれがよいかの判断は難しいです。やはり担当医との十分な相談と、納得が必要ですね。
良い結果が出ることをお祈りしています。