【Q&A】44歳でも自然妊娠できますか?~吉田仁秋先生

えみこさん(44歳)

44歳7か月、高齢での妊活になります。パートナーは41歳になります。
ホルモン数値や子宮の検査をしました。E2:15.2、プロゲステロン0.2、遊離テストロン0.4、生理3日目あたりの血液検査です。卵胞も1個だけクロミッドを飲んで22ミリ、13日目に確認取れました。
BMI29、パートナーも29あります。
卵管造影検査は受けた方がいいですか?タイミングで妊活したいのですが検査結果など見てどのように思われますか?
妊活は何歳までできそうですか?

吉田先生にお聞きしました。

監修 仙台ARTクリニック 吉田仁秋 先生
独協医科大学卒業。東北大学医学部産婦人科学教室入局、不妊・体外 受精チーム研究室へ。米国マイアミ大学留学後、竹田綜合病院産婦人科 部長、東北公済病院医長を経て、吉田レディースクリニックを開設。2016 年1月に「仙台ARTクリニック」として移転・リニューアルオープン。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
現在44歳と高齢、肥満(BMI:29)で、卵巣予備機能AMH値:0.37と低下しているため、早めのstep upをお勧めします。
子宮卵管造影検査後、人工授精1~2回にて体外受精を勧めますが、年齢的になかなか体外受精でも結果を出すのは困難と考えます。体外受精の治療は、低刺激周期(cc+HMG隔日投与)等で、マイルドに誘発を進めて、質の高い卵子の確保を目指すのがbetterと考えます。
子宮卵管造影検査は卵管の通過性を見る重要な検査ですので、人工授精前に確認が必要です。(受精は卵管で起こるので)さらに卵管溜水腫や卵管膿胞などの検索も可能であり、タイミングでの妊娠や人工授精希望、更に体外受精でも必要となります。

血中ホルモン検査結果は現在特に問題はありませんが、40代以降での妊娠は卵子の染色体異常の割合が増加してくるため、早めのstep upと、妊娠しても流産が多くなるので、その点を充分に考慮して妊活に望む必要が有ると考えます。
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