てらちゃんさん(35歳)
これまで2回の移植ではホルモン補充のためワンクリノン膣用ゲルを使用しました。2回とも移植後、少量の出血が続いたため「今回の移植ではウトロゲスタン膣用カプセルを使用してはどうか」との提案がありました。しかし、使い慣れていないことと1日3回入れないといけないことにハードルを感じています。効果の違いや妊娠率の違いなどがあれば、前向きに検討したいと思っているのですが、ご教示ください。
亀田IVFクリニック幕張の小川達之先生にお伺いしました。
【医師監修】亀田IVFクリニック幕張 小川達之 先生
2009年山梨大学医学部卒業。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
国内で販売されている黄体ホルモンの腟剤は4種類あります。 使用し続けた際の血中プロゲステロン値は製剤ごとに異なると言わ れていますが、 いずれを使用しても妊娠率に差はないと考えていただいて良いです 。製剤による使用感の違いや、生活リズムの中での投与回数など、 ご自身に合ったものを選んでいただければ良いなと思っています。
使用回数は「1日3回」と書かれているのですから、「1日3回」 使用しないと十分な量の黄体ホルモンが吸収されませんので、 当然ながら妊娠率は保証されません。入れ忘れた場合は、 時間は元に戻りませんのでまずはすぐに使うしかないと思いますが 、 その時の状況によりますので通院している施設に都度相談していた だくのが良いと思います。 確かに出血がある際には黄体ホルモンの投与経路や量などの変更や 追加をすることはあります。また、人それぞれ「合う・合わない」 ということがあってもおかしくありません。 今は腟剤と内服の併用を基本にする施設が多いですね。
生活の中でできることは、食事や運動、睡眠サイクルを整えたり、 あるいは着床環境を良くするといえばビタミンDや乳酸菌関連のサ プリメントですね。
主治医とよく相談して、納得のいく治療戦略をとってください。 応援しています!
主治医とよく相談して、納得のいく治療戦略をとってください。