移植予定前のタイミング法は有効?

りんご さん(29 歳) 

SLE の持病があり、体外受精の治療中です。子宮内膜の厚さが足りずに移植中止となる場合には、タイミング法での妊娠の可能性も試していいのか気になっています。

かしわざき産婦人科 柏崎 祐士 先生
京都府立医科大学医学部卒業。2000 年まで日本大学板橋病院で主に不妊治療に従事し、その間、米国エール大学医学部産婦人科で研修。その後、「かしわざき産婦人科」副院長に。日本生殖医学会生殖医療専門医、日本産科婦人科内視鏡学会認定医。

柏崎先生●SLE(全身性エリテマトーデス)は若い女性に多い自己免疫疾患ですが、妊娠しにくいというデータはなく、必ずしも不妊症になるというわけではないので、その点はご安心ください。移植予定が中止になる場合を考えてタイミング法を取りたいということですが、それも支障ありません。ただ、SLE の症状としてエストロゲンが高い状態になりやすく、着床率や流産率に影響があるため、できるだけ高刺激を避けていただくことと、凍結胚を戻す時はなるべく自然周期をおすすめします。内科の先生との連携も大切にしながら進めてください。

<動画で解説!!>
「SLE患者の不妊治療の注意点」
「内膜の厚さを改善するには?」
>全記事、不妊治療専門医による医師監修

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