【Q&A】水腫の影響と腹腔鏡手術~向田先生【医師監修】

ふみさん(27歳)

初期流産を繰り返しているため、今後どのように治療を進めるべきか悩んでいます。
凍結胚は残っていないため、再度採卵から開始となりますが、このまま採卵をして良いのか、それとも何か追加で不育症や子宮等の検
査をしたほうが良いのでしょうか?

広島HARTクリニックの向田哲規先生に伺いました。

【医師監修】広ク  向田 哲 先生
高知医科大学卒業。同大学婦人科医局に入り、不妊治療・体外受精を専門 にするため、1988年アメリカ・マイアミ大学生殖医療体外受精プログラムに在 籍。1990年から5年間NY・NJ州のダイヤモンド不妊センター在籍後、1995年 広島HARTクリニックに勤務し、現在院長として臨床に従事。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
27歳と若く、4AA,4AB,5BAなどの形態良好胚盤胞が
得られているにもかかわらず、子宮外妊娠、8WIUFD、Chemical流産になっているので、不育症に関する検査(ご夫婦の染色体解析を含む)を行ってみる必要があると思います。染色体転座が見つかる場合もあります。
また、免疫系の問題がありその対処が必要な場合も考慮されます。
また子宮内環境に問題がないか、子宮鏡観察、子宮内フローラ検査も有用と思われます。
極度の乏精子症ではないため、精子要因での流産ではないと思われます。
次の採卵の場合、上記の検査から判明した項目に対する流産対策を
行って移植するため、受精卵は問題ない状態になっておく必要から
形態良好な胚盤胞の2-3個にはPGT-Aを施行して、正常である確認をしておけば、流産対策に全力で対応できると思います。
27歳で胚盤胞が出来ているので適切に対応すれば挙児に繋がるはずです。
>全記事、不妊治療専門医による医師監修

全記事、不妊治療専門医による医師監修

不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。本サイトの全ての記事は医師監修です。