【Q&A】予測よりも早く生理がきました～岩見先生【医師監修】│【医師監修】ジネコ不妊治療情報

まなみさん　（３０歳）　
排卵日測定検査薬を4月7日始め、4月11日(ルナルナアプリと同じ予定日)で陽性になりました。その前後はタイミング取りました。次の生理予定日は4月27日でしたが、4月21日の午後から少し出血があり、徐々に量は増え、生理がきたのかと思っています。いつもは生理痛があるのですが、今回は初めてに近いぐらい、お腹や腰の痛みがなく、その代わり頭痛・吐き気・倦怠感が強く、21日市販の痛み止めを飲みました。
4月11日に排卵日薬が陽性になったから次回の生理は27日を予測していたのに… こんなに早く生理が来ることはあるのでしょうか…
生理周期はバラバラで平均33日です。
排卵日測定検査薬は2月から開始し、ちゃんと排卵日陽性もあり、2月3月と生理開始日の予測がピッタリ合っていました。葉酸は半年前から飲んでいます。妊活ももはや1年になろうとしています。病院に行くべきですか?
夫は病院に行くの嫌がっています… どうしたらいいのでしょうか…

神谷レディースクリニックの岩見先生に聞いてきました。

神谷レディースクリニック岩見菜々子　先生
札幌医科大学卒業。2014 年より神谷レディースクリニック勤務。日本生殖医学会生殖医療専門医。日本産科婦人科学会認定専門医。日本抗加齢医学会専門医。日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医。

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

月経開始予定日よりも月経開始が早くなることが時にあります。無排卵周期での月経の場合もありますし、今回の前の周期でうまく排卵できず、遺残卵胞が残ったままの月経周期が訪れた場合にはその周期に良い卵胞が発育できず月経が早期に発来することもあります。また排卵する卵子によって黄体機能も影響を受けるため黄体機能不全などがあると月経が早期に訪れてしまうこともあります。

また月経時の症状がいつもと違うとのことで、着床期出血など妊娠早期の出血を月経と間違われる場合もあります。基礎体温はつけていますでしょうか。通常の月経であれば月経とともに体温は低温期になりますが、高温期のまま出血が少量続いたなどの場合には妊娠検査薬などで妊娠の可能性がないかどうかを確認することをご提案いたします。妊娠でない場合には月経に伴う症状は女性ホルモンの変動による体調不良かもしれません。毎月の症状と異なることも場合によってはありますので、鎮痛剤が効果があるようでしたら様子を見ていただいて良いと思います。

夫婦間での妊活の考えや向き合い方が異なることはよくあります。そのためにもお二人で一度不妊症専門クリニックを受診されたり、不妊症教室や妊活教室など受診前でも参加できるものを利用していただき、話しやすい雰囲気を作るのも一つかと思います。二人で来院されると医師や看護師などからお二人でお話を聞く事ができますので、どのような時間軸が良いのか相談しやすくなると思います。

検査については1年自然に任せて妊娠されていないのであれば、奥様だけでも早期に検査を受けることをお勧めいたします。検査結果によって治療が必要なものが見つかった場合には、そちらに対する治療を行うことで早期妊娠につながる可能性があると思いますよ。
葉酸もしっかり摂っていらっしゃいますし、年齢的にもとても妊娠しやすい年齢ですので、ぜひ一度病院で相談されてみてください。