むに さん(31 歳)
卵管造影検査で右側卵管に卵管水腫、左側卵管は閉塞していることが判明。医師から両側の卵管切除術を提案されています。卵巣へのダメージで採卵が難しくなりませんか?
厚仁病院 生殖医療部門 松山 毅彦 先生 東海大学医学部卒業。小田原市立病院産婦人科医長、東海大学付属大磯病院産婦人科勤務、永遠幸レディースクリニック副院長を経て、1996 年厚仁病院産婦人科を開設。厚仁病院理事長。日本産科婦人科学会専門医。日本生殖医学会生殖医療専門医。
松山先生●卵管水腫があることで、その後の着床環境、子宮内膜の環境をどう考えるかによって変わってくるかと思います。大きさにもよりますが、卵管水内容液が子宮のほうに流れてこないようにしておくことが必要でしょう。その一つの手術法が卵管切除術だと思います。ただ、危惧されている通り、切除することで自然妊娠は期待できなくなります。術後は子宮環境を整え、良い胚盤胞を戻していくというのが妊娠にとって、結局早道になるのではないかと考えます。今の時点では、主治医の方針に従って治療を進めてはいかがでしょうか。
<動画で解説!!>
「卵管切除や骨盤内の癒着剥離による排卵数が減る可能性について」
「卵管切除や骨盤内の癒着剥離による排卵数が減る可能性について」