【Q&A】保険適応内で出来ること~山口先生【医師監修】

らいさん(37 歳)
R5.3に子宮内膜ポリープの手術を行い、その後二度移植しましたが、着床に至らず、主治医から「再度検査をしよう」と言われました。
手術した先の医師からは「数年くらいは大丈夫だと思う」と言われた記憶があるのですが、半年前後で再発というのはあるのでしょうか?
保険適応で良好グレード胚盤胞を4回移植しましたが全て未着床です。4回目は移植前にEMMA/ALICE検査を行ったところEMMAに引っかかり、ラクトフローラフォルテ(膣錠)を利用して移植に望みましたが未着床でした。
保険適応中に合わせて出来る検査は他に何かありますか?
今まであらゆる検査の中で指摘された点は「免疫異常、EMMA」なのですが、移植前にそれらの対策をとっても着床してくれないので、PGT-Aしかないのでしょうか?
【医師監修】山口貴史 先生 高崎ARTクリニック
順天堂大学医学部卒業。「色々な想いを胸にご来院された患者さんの想いとその大切にされてきた希望や決意に向き合い、ご夫婦に寄り添った治療を行うこと」この想いを大事に日々、診療に従事。日本生殖医学会生殖医療専門医。
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子宮内ポリープは、半年前後でも再発する可能性はあると思います。
特に多発ポリープの術後は注意して、超音波で経過観察をすることが必要です。
らいさんは、一度着床しておりますので、まずは胚因子を第一に考えるべきでしょう。
胚因子の検査としてPGT-Aが有力な治療となりますが、他にホルモン補充周期での移植をしている状況ですので、ERA検査は選択肢になる検査と考えます。
EMMA/ALICE検査では、どのような細菌で異常と判断されたか分かりませんが、今後着床不全が続くようであれば、再検査を考慮されても良いかと思います。
また、免疫異常に関してはTh1/2比が高値ですので、タクロリムスの適応ですが、保険診療内では治療できかねますので、主治医とよくご相談されてください。
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