【Q&A】化学流産2回連続。今後の治療について~福田雄介先生【医師監修】

たなもさん (39歳)
2023.1から治療を開始し、最初から体外受精を行なっています。これまで保険適用で4回移植し、1、2回目陰性、3回目hcg50で生化学的妊娠、4回目は2個移植でhcg21という結果です。4月に子宮鏡検査、7月に子宮内フローラ検査を実施し、いずれも異常なし。担当医からは「保険適用でやるならば2個戻しを続けてどんどん移植していくのがいい」と言われています。金銭的な事情でPGT-Aは考えていません。
採卵からの再スタートなのですが、このような状況でやるべき検査や対策があれば教えていただきたいです。

福田先生に聞いてみました。

【医師監修】福田ウイメンズクリニック 福田 雄介 先生
東邦大学医学部卒業、東邦大学医学部大学院修了。医学博士(東邦大学 平成22年)。米国ペンシルベニア大学生物学教室留学、東邦大学医学部産婦人科学教室講師などを経て福田ウイメンズクリニック副院長に就任。日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医・指導医。日本生殖医学会認定生殖医療専門医。日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

●たなもさんが陰性や化学流産を繰り返すのは、どのような原因があると思われますか?

不育症などの原因とされる血液凝固異常や甲状腺機能異常などが考えられます。
また、胚移植のタイミングがずれている可能性も考えられます。

●主治医は「保険適用なら2個戻しでどんどん移植を」という方針ですが、先生ならどのような治療を提案されますか?また次回に向けて受けた方がいい検査などを教えてください。
まず、血液凝固異常や甲状腺機能異常の検査として抗リン脂質抗体症候群や甲状腺機能の検査を勧めます。
次に胚移植のタイミングががずれていないか、ERA検査(子宮内膜着床能検査)を勧めます。
>全記事、不妊治療専門医による医師監修

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