採卵のリスク、ほかの方法も検討すべき?

ミッキーさん(38 歳)3回採卵しましたが、子宮内膜症があり、なかなか個数が採れず、凍結できたのも1個。腹腔鏡歴が3回あり、ある先生からは「腹膜炎のリスクを考えて、採卵は慎重に」と言われ、養子縁組の話までされました…。
ファティリティクリニック東京 小田原 靖 先生 東京慈恵会医科大学卒業、同大学院修了。1987年、オーストラリア・ロイヤルウイメンズホスピタルに留学し、チーム医療などを学ぶ。東京慈恵会医科大学産婦人科助手、スズキ病院科長を経て、1996年恵比寿に開院。
小田原先生●子宮内膜症や子宮の手術後に採卵する場合、骨盤腹膜炎のリスクはあります。ただ、採卵NG ではないので、胞状卵胞の状態、E2 やFSH を測って状況が良さそうな時にトライを。当院では、採卵時に抗菌薬を点滴して骨盤腹膜炎などのリスクを軽減しています。また、胚盤胞まで培養せず、初期胚で凍結するというのも、移植可能な受精卵を得る方法です。
 なかなか採卵が難しい方の場合、自費診療になりますが、ある程度採卵を繰り返し、胚が複数できた時点で移植をする方法が有効なケースもあります。また、ご夫婦の考え方によりますが、養子縁組のほかにも卵子提供という方法もあるので、一緒に調べてみるといいかもしれません。
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