透明帯除去培養について教えてください

ymさん(36 歳)顕微授精で不妊治療中です。低刺激法で採卵、5~6個は成熟卵が採れて受精もしますが、3日目以降で分割が止まってしまい、胚盤胞になりません。このまま同じ治療を続けていて良いのでしょうか? また透明帯除去培養に興味もあり、教えてください。
【医師監修】明大前アートクリニック 北村 誠司 先生
1987年慶應義塾大学医学部卒業。2008年荻窪病院虹クリニックを開設。退職後、2018年明大前アートクリニックを開設。1989年からIVF及び内視鏡下手術に従事。子宮鏡下手術による胚移植の改善、腹腔鏡下手術による子宮筋腫、内膜症の解消、改善を積極的に図って来ました。体外受精での妊娠困難症例に対しても新しい治療法を取り入れています。
北村先生●透明帯除去培養は前核期の透明帯をレーザーで除去する方法です。受精卵の細胞質の断片化(フラグメンテーション)が進むと受精卵は変性してしまいます。こういった傾向が強く、なかなか胚盤胞ができない方に透明帯除去培養法は有効と考えられています。保険適用ではなく自費になりますが、当クリニックでは治療可能です。今後のアドバイスとして、1 つは顕微授精カルシウムイオノフォアを併用してみる。次に培養液の種類を替えてトライしてみる。また透明帯除去培養は期待できる治療法なので、前向きに検討してみてもいいと思います。
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