K さん(29 歳)
慢性子宮内膜炎の検査(CD138 と子宮鏡検査)を行いました。子宮鏡検査では、問題なし。CD138 の結果は20 視野で78 個という高値で陽性に。ビブラマイシン®服用後、再検査せずに移植したいのですが無謀でしょうか。
ファティリティクリニック東京 小田原 靖 先生 東京慈恵会医科大学卒業、同大学院修了。1987年、オーストラリア・ロイヤルウイメンズホスピタルに留学し、チーム医療などを学ぶ。東京慈恵会医科大学産婦人科助手、スズキ病院科長を経て、1996年恵比寿に開院。
小田原先生●子宮内膜は受精卵を着床させ、育てる役割があります。でも内膜に炎症があると受精卵を異物とみなして排除しようとするため、流早産の原因になることもあります。
慢性子宮内膜炎の検査は主に3つあり、そのうちの1つが、Kさんが行ったCD138 です。この検査は、組織の一部を採取し、形質細胞に炎症がどのくらいあるかをみます。検査の結果、陽性の細胞数が多い場合、一般的にはビブラマイシン®という抗菌薬を服用。ただ、きちんと効いたかを確認するためには、服用後に再検査をし、その後移植するのがいいでしょう。
ただCD138 は、自費検査のため、検査にかかる薬代や診察代などはすべて自費になります。