【Q&A】良好胚移植しましたが……吉川先生

ココさん(38歳)

妊娠判定で、今回は妊娠していないという結果でした。
原因として考えられることは、受精卵の異常と言われましたが、受精卵の異常はどれくらいの割合で起こるのでしょうか?
また、不妊検査の抗精子抗体の検査で私が強陽性(96くらい)だったのですが、これも関係するのでしょうか?

津田沼IVFクリニックの吉川守先生に伺いました。

吉川 守 先生(津田沼IVFクリニック)
1991年山梨医科大学(現・山梨大学)卒業。亀田総合病院、船橋二和病院、セントマーガレット病院、山王病院などを経て、2010年11月I津田沼IVFクリニックを開設。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
・良好胚を移植するも、今回は妊娠していないという結果だったそうです。 受精卵の異常が原因と言われたとのことですが、受精卵の異常はどのくらいの割合で 起こるのでしょうか? また、相談者さんの年齢での割合についても教えてください。
→受精卵の異常の割合は、次をご参照ください↓
「年齢と異数性胚率」
https://ameblo.jp/tsudanuma-ivf-clinic/entry-12716786939.html

従いまして、相談者ココさんのご年齢(38歳)での異常の割合は、100ー52.1=47.9% ということになります。

受精卵の異常が原因と言われたとのことですが、実際は半数以下であり、それ以外の理由の方が多いことがわかります。
着床障害や不育症の検査を、是非ご検討ください。

・抗精子抗体が原因になっている可能性も考えられますか?

→ないと思います。

・妊娠出産につながる胚を得るために、できることはありますか? その他、アドバイスをお願いします。

→無数にあると思いますが、ひとりひとり、採卵毎に異なりますので、ココ様へのアドバイスを申し上げるためには、採卵数や移植した胚以外の状況など、より多くの情報が必要です。
抗精子抗体強陽性→顕微授精→良好胚 という図は、良いと感じます。
38歳で1回の胚移植で妊娠する方は多くはありません。
凍結胚があるようでしたら、着床障害や不育症の検査・治療を十分に済ませてからの移植をお勧めいたします。
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