今日からTry!日常生活の中でできる「妊活」

「いつかは子どもを」と考えている人は多くいらっしゃるでしょう。そこで、長年多くの妊活カップルや妊婦さんを診察している産科婦人科舘出張 佐藤病院の院長 佐藤雄一先生に、将来、赤ちゃんを妊娠、出産するために今からできることを教えていただきました。

産科婦人科舘出張 佐藤病院 佐藤 雄一 先生 医学博士・産婦人科専門医・日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医・日本生殖医学会生殖医療専門医。佐藤病院グループ代表。佐藤病院院長・高崎ARTクリニック・Fika Ladies’Clinic 理事長を務める。

まずは自分の体が「健康」かをチェック

2022年4月から不妊治療が保険適用となりました。患者さんにとっては、経済面での不安が緩和されたことで治療を受けやすくなり、不妊治療を始めるカップルも増えてきています。実際、カップルの中には、一定数の割合で不妊原因がはっきりしている方がいます。こういった方々は、医療機関を受診することで、より早く適切な治療を受けることにつながります。

なかには「専門の医療機関にかかるのは、まだ抵抗がある…」という方もいるかもしれません。そういう場合は、まず「健康」か、日常生活を無理なく送れているかを確認してください。会社や自治体の健康診断で、生活習慣病や貧血の兆しがないかチェックを。さらに、がん検診をきちんと受けることも大切です。妊娠を妨げる原因ともなる甲状腺系のトラブルの有無も検査しておいてください。「すぐ子どもが欲しいな」「いつ授かってもOK」となった時点で、より妊娠と関係のある器官の検査(卵管が通っているか、クラミジアなどの細菌に腟が感染していないかなど)を受けるといいでしょう。

医療機関で検査しないとわからないこともありますが、日常生活の中で確認できることもあります。

たとえば生理前になるといつもフラフラしてしまう、基礎体温を測るとグラフが乱れ、排卵しているか疑わしい場合は、食生活を見直してみましょう。食べる時間や、食事の内容を見直してバランスの良い食事を心がけることで、こういった悩みを改善できることもあります。

必要に応じてサプリメントを活用するのもいいでしょう。妊娠前から葉酸や、亜鉛や鉄分を含むマルチビタミンのサプリメントを摂取しておくと、将来、「妊娠しやすい体」に整えやすくなります。これも立派な「妊活」の一環です。

禁煙や適度な運動など男性も日常生活の見直しを

男性も同じです。20代のうちから禁煙、お酒はほどほどに、運動を適度に行うなど、日常生活を見直すことで、妊娠力を高められます。さらに、女性は生理前、どんな状態になりやすいかなど、女性の健康にも少し興味をもつといいでしょう。

妊活の第一歩として、医療機関を受診するのはとてもいいことですが、ご自身の体にもっと興味をもつことも大事です。左のチェックシートを参考に、日常生活の中でできる「妊活」に、ぜひ取り組んでみてくださいね。

プレコンセプションケア チェックシート

女性用

□ 適正体重をキープしよう。
□ 禁煙する。受動喫煙を避ける。
□ アルコールを控える。
□ バランスの良い食事を心がける。
□ 食事とサプリメントから 葉酸を積極的に摂取しよう。
□ 150 分/週運動しよう。 心も体も活発に。
□ ストレスをためこまない。
□ 感染症から自分を守る。 ( 風疹・B 型/ C型肝炎・性感染症など)
□ ワクチン接種をしよう。 ( 風疹・インフルエンザなど)
□ パートナーも一緒に健康管理をしよう。
□ 危険ドラッグを使用しない。
□ 有害な薬品を避ける。
□ 生活習慣病をチェックしよう。 ( 血圧・糖尿病・尿検査など)
□ がんのチェックをしよう。 (乳がん・子宮頸がんなど)
□ 子宮頸がんワクチンを若いうちに打とう。
□ かかりつけの婦人科医をつくろう。
□ 持病と妊娠について知ろう。 ( 薬の内服についてなど)
□ 家族の病気を知っておこう。
□ 歯のケアをしよう。
□ 計画:将来の妊娠・出産をライフプランとして考えてみよう。

男性用

□ バランスの良い食事を心がけ、適正体重をキープしよう。
□ たばこや危険ドラッグ、過度の飲酒はやめよう。
□ ストレスをためこまない。
□ 生活習慣病やがんのチェックをしよう。
□ パートナーも一緒に健康管理をしよう。
□ 感染症から自分とパートナーを守る。( 風疹・ B 型/ C型肝炎・性感染症など)
□ ワクチン接種をしよう。( 風疹・おたふくかぜ・インフルエンザなど)
□ 自分と家族の病気を知っておこう。
□ 計画:将来の妊娠・出産やライフプランについてパートナーと一緒に考えてみよう。

 

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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。