【Q&A】過去に中絶~石川聖子先生

石川聖子先生にお聞きしました。

石川 聖子 先生(銀座レディースクリニック 院長)
1996年東京医科大学、2000年東京女子医科大学大学院医学研究科卒業。米国留学、東京女子医科大学生殖内分泌・不妊外来・ARTチーフ等を経て、銀座レディースクリニック院長に就任。医学博士・日本産科婦人科学会産婦人科専門医・日本生殖医学会生殖医療専門医。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

トントンさん(41歳)

28歳の時に、望まぬ妊娠をしたため、中絶手術を行いました。
現在は違うパートナーと結婚しましたが、性交障害のためにタイミングを取れず、体外受精しました。
ただ、低刺激でも採卵できたのは1個のみです。
過去に妊娠経験があっても、年齢を重ねると不妊になるのでしょうか。
また、原因不明の不妊と比べたら、移植すれば陽性が出やすいなどはありますか?
それと、過去の中絶のついて、不妊治療クリニックに申告したほうがよかったのでしょうか?
旦那に知られたくなくて、伝えていません。
41歳のかたの成熟卵胞1個あたり胚盤胞獲得率は50%程度、その胚盤胞が着床し、流産せずに出生に至る確率はそのうちの20%程度と考えられます。
成熟卵胞数が多ければ多いほど複数の胚盤胞が得られる確率が高くなり、またそのうち最も良い胚盤胞を選んで移植することにより胚移植1回あたりの着床率も高くなるわけですから、排卵誘発法の変更が必要でしょう。
過去の人工妊娠中絶術や子宮内容除去術により子宮内膜の厚さや機能が低下することもありますので、子宮内膜の状態にも注目して治療をしてもらうためにも、妊娠中絶歴を主治医に隠しておくことはお勧めできません。
41歳のかたの保険適用での体外受精は胚移植3回までですから、「低刺激がいい」とか、「ザクロジュースが効く」とかの情報の根拠もご夫婦でよく吟味して、納得のいく選択をされるとよいでしょう。
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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。