【Q&A】顕微授精を数回行っても胚盤胞にならず~稲垣先生

稲垣先生にご意見をに聞いてきました。

いながきレディースクリニック 稲垣 誠 先生 
1994 年、浜松医科大学医学部卒業。浜松医科大学医学部附属病院、鹿児島市立病院、聖隷沼津病院などで産婦人科医の経験を重ね、2012 年、不妊治療専門施設「いながきレディースクリニック」を開院。「お一人ひとりに寄り添いながら、それぞれの患者さまに合った最適な治療を心がけています」

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
すみれさん(31歳) 
不妊治療を始めて3年目になります。
採卵を3回行い、全て顕微授精で毎回10個以上採卵5個以上受精はするのですが、胚盤胞まで行ったことが一度もありません。
初期胚移植を3回しましたが、結果はすべて陰性でした。
男性不妊と診断されてから精索静脈瘤の手術も行いました。
SOサポートやアルギニンの摂取、鍼など試し、今回スプリット法を試してみようと言われましたが、数値が足りず顕微授精に……。
ジムに通ったり食生活を気をつけたりしていますが、なかなか良い結果に繋がりません。
このまま顕微授精で採卵を繰り返し、胚盤胞を目指すしかないのでしょうか?
これは、今回の生殖補助医療(体外受精)の保険適応において先進医療として組み込まれたものです。
成熟精子は卵子や卵丘細胞の透明帯の主成分であるヒアルロン酸に対する接着性をえているという特性を応用して顕微授精の際に、従来の形態学的視点や運動性等の視覚的情報以外の要素を用いて精子の選別の補助を行うという技術です。
これを次回の体外受精の際に検討されてはいかがでしょうか。
(施設によって対応の可・不可があります)
また、胚盤胞が得られた際もPGT-Aで染色体数を調べることで妊娠率の向上が期待できると思います
これまでの治療歴から検査の適応はあると思います。

不妊原因として男性因子の可能性は否定できないことは明らかですが、念のため女性側の因子(記載がありませんので定かではありませんが)についても検索されていないようであれば一度スクリーニングすることを検討してみてはいかがでしょうか。

また場合によってはカップルの染色体検査も考慮されるかもしれません。

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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。