【Q&A】着床障害について。~小林先生

小林先生に聞いてみました

神奈川レディースクリニック 小林 淳一 先生 慶應義塾大学医学部卒業。1984 年より習慣流産の研究と診療に携わり、1989 年より済生会神奈川県病院においてIVFを不妊症・不育症の診療に導入。その後、新横浜母と子の病院の不妊・不育・IVFセンター長に就任。2003 年、神奈川レディースクリニックを開院する。患者さまの個々のペースに合わせた無理のない医療を目指す。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
 emiさん (41歳)  39歳から不妊治療を始めました。
昨年7月に採卵し、8月に4AA(融解後変わらず)移植して妊娠しましたが、心拍確認できなくなり、9週目での稽留流産と診断されました。1度目の流産ではありましたが、年齢もあったので絨毛染色体検査を提案され、行ったところ正常胚でした。不育症の検査を受けると、カルジオリピンIgG抗体、プロテインの数値が若干ひっかかり、血栓ができやすいことがわかりました。
次の移植の時はアスピリンを飲むようにと言われ、3月に移植(胚盤胞、4AAから融解後5AA)をしました。結果は陰性。BT10でHCGは、1.7でした。医師の説明は「着床はしたけれどもその先育たなかった」という事でした。
内膜もホルモン数値も問題なしだったので、5AAとなっても染色体異常の卵ということもある、という見解でした。
次回は、再度移植するか(グレードが4BBや、4AB、6日目胚盤胞などなので)40歳ではありますが採卵も検討しています。
よく、みなさんの体験談を見ると2個移植されたと見たりします。
私は33歳の時に円錐切除をしていますが、その場合は難しいのでしょうか?
以下質問です。
1)1度でも妊娠をしたことがあれば、子宮内膜炎やTRIO検査などは必要ないのでしょうか?
2)子宮鏡検査は、最初の移植前に行い異常なしでした。流産していますが、再検査は不要でしょうか?
3)年齢的に出来ることはしたいと考えております。今後の治療はどのようにしたらよいのでしょうか?

 年齢的に胚盤胞の正常である確率が1/4くらいと考えます。よって胚の異常で流産や妊娠できないこともありますが、今回のSAは正常胚だったとのことで不育症検査が必要です。

問題はバイアスピリンの服用の仕方です。

「若干のひっかかり」とのことですので、移植の5日前より服用するのが良いでしょう。胚盤胞のグレードと染色体異常はあまり関係ないようですので、次は4ABかと思います。

2つ移植は円錐切除後ですと、双胎だと頸管無力症になりやすいかもしれません。1つがいいと思います。

また、2つ移植すると良好胚が不良胚にひっぱられて共倒れになるという報告があります。

1度妊娠しているので移植の仕方は、それと同じ方が良いと思います。

TRIOの中のEMMAとALICEの2つの検査とCD138をする方がよいでしょう。

また、子宮鏡は必ずしたほうが良いでしょう。

流産した後の遺残が見つかることもあります。

再採卵の時は、PGT-Aも良いかもしれません。

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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。