【Q&A】4月からの保険適用と今までの助成金について~高橋先生

4月からの保険適用気になりますよね。

特に、年齢制限の基準にあたる方は…

高橋敬一先生にお伺いしました。

高橋ウイメンズクリニック 高橋 敬一 先生 金沢大学医学部卒業。国立病院医療センター(現・国立国際医療研究センター)、虎の門病院を経て米国ワシントン大学に留学。1996年虎の門病院に復帰した後、1999年千葉市に不妊治療専門『高橋ウイメンズクリニック』を開院。2014年ベストドクター認定(ベストドクターズ社)。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

うーちゃん。さん(42歳)

今まで、県の高度不妊治療助成金を2回受けました。
4月からの保険適用も年齢と回数制限があると思いますが、今まで受けた助成金の回数はクリアして新しく回数分申請ができるのか、それとも今までの回数に上乗せして制限があるのかを知りたいです。
よろしくお願いいたします。

4月からの不妊治療の保険化について、いろいろご不安の事と思います。
実際には、概略はでましたが、まだ細かいところまでは明確ではないのが実情なのです。
1)まず人工授精に関しては、年齢制限もなく、保険診療になる予定です。
点数が1,820点なので、料金はその10倍の18,200円になります。
したがって、自己負担が3割だとすると、5,460円になります。
これに超音波検査や内服薬、HCG注射などが入ると、
自己負担は約8,000円程度になると思います。2)体外受精には、治療開始日が43歳未満の年齢制限があります。
40歳以上43歳未満である場合には、3回まで保険適応となる予定です。
なお、治療開始日が40歳未満の方は6回の保険適応がされます。
これは今までの助成金と同じ考え方です。
保険適応になった場合に、今までの助成金の回数がどうなるかは、
3月9日時点ではまだ文書としては明らかになってはいません。
しかし、すでに移行期として、助成金と保険の混在が認められているので、
「うーちゃん」さんは、今までの助成金として申請するのが自然だと思います。
普通に考えると、保険に移行しても回数はクリアにはならないだろうと推測されます。

3)保険化で、明らかに有利になるのは、主に、アンチミューラリアンホルモン検査と
人工授精です。

4)保険になると、生殖補助医療が安くなる可能性がありますが、
使用できる薬や治療法が制限されます。
保険以外の新しい治療法を受けようとすると、
保険が使用できる方でも認められないので、
すべて自己負担になってしまい、
今までより高額の支払いになってしまう事がおこります。
自己負担でも先進的な高度な生殖補助医療を求めるか、
多少の治療の質が下がるのは許容して保険で受けるか、
の選択肢になる可能性が高いと思います。
「うーちゃん」さんは、体外受精に関しては、新しい治療も自由に受けられる、
助成金をそのまま利用する方が良いかもしれません。

様々な条件や考え方で、費用的にどちらがメリットがあるかは変わってきます。
残念ながら明確な判断はここではできません。
今は、成績の事を優先して考えてみては如何でしょうか。

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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。