【Q&A】プラノバールについて~岡野真一郎先生

絹谷産婦人科の岡野真一郎先生に伺いました。

岡野 真一郎 先生 (絹谷産婦人科 副院長)川崎医科大学卒業後、広島大学医学部医局、広島市立安佐市民病院産婦人科、土谷総合病院産婦人科、公立みつぎ総合病院産婦人科、呉共済病院産婦人科、中国労災病院産婦人科医長を経て、2007年より現職。日本生殖医学会認定 生殖医療専門医、日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

うにさん(30歳)

プラノバール服用4日目に目眩がして起き上がれなくなりました。
先生には飲み続けるよう言われましたが、副作用が結構しんどいです。
プラノバールは中容量ピルだと思いますが、低容量ピルで代用できないのでしょうか?
保険適用外になって全額負担になりますか?
そもそも適用外処方だからできないのでしょうか?

この方の場合、体外受精で採卵済みとのことなので、おそらく凍結融解胚移植の準備のためのプラノバール服用ではないかと思われます。

当院では、採卵前や凍結融解胚移植前の卵胞発育抑制・月経コントロールのため使用しております。

ご質問の通り、プラノバールは中容量ピルなので、消化器症状等の副作用発現がやや多いです。

当院では、プラノバールで副作用が強く内服できない方には、低用量ピルやカウフマン療法で代用しています。

また、まれではありますが、ピル内服で血栓を形成する場合があるので、特に初回服用時には注意が必要と言われています。

凍結融解胚移植の前周期の排卵抑制・月経のコントロール目的で使用する場合、低用量ピルも使用可能と思いますが、低用量の場合、効果が十分でなく、卵胞が発育することがあります。その場合治療が延期になる場合があります。

担当の先生に相談されてみてはいかがでしょうか。

今までは、原則体外受精治療に関する薬は自費になっていましたが、4月からは保険適用で処方可能と思われます。

また体外受精以外の治療で使用する場合は、「月経困難症」で低用量ピルが使用可能なものがあります。

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