胚盤胞が出来るのに、着床しない…
着床障害なのでしょうか?
検査は受けるべき?
園田先生に聞いてきました。
のんたさん(34歳)
初めての体外受精でロング法にて採卵しました。
採卵した8個のうち正常に受精したのは7個。全て胚盤胞になり、凍結しました。
グレードは①4AA②4AB③3BC④3CB⑤2BL⑥⑦3CC×2 です。
受精したうち全て胚盤胞まで育った事により、逆にどうして今まで自然妊娠しなかったのか、
着床障害が隠れているのではないかと不安になっています。
1年ほど排卵検査薬を使ってタイミング法、その後、子宮筋腫の核摘出手術を受けました。
その後、人工受精を3回しましたが今まで一度も妊娠検査薬は陽性反応なしです。
TRIO検査を受けてから移植するか、
①②の胚盤胞を移植してみて、着床しなかったら検査を受けた方がいいのか悩んでいます。
まずは、のんたさんの体外受精での結果、受精卵7個すべてが胚盤胞(グレードも含め)になったということより、今後、良い結果が望める状態であることは言えると思います。
私の意見としては、TRIO検査が今、必要かというと、そうではないと思います。
不妊原因のひとつとして、着床障害も可能性はゼロではないですが、今の段階で、可能性の低い検査に時間、費用を費やすのは得策ではないと考えます。
胚盤胞を2回移植して、良い結果が得られなった時点でTRIO検査を考えるという順番で良いのではないでしょうか。
当院でも胚盤胞を2回移植して、妊娠成立しない場合に、TRIO検査を含め着床系の検査を提案しております。
最初から不安要素を全て取り除いておきたいという気持ちは十分、分かりますが、検査も治療も必要と判断できるものをまずは行っていくというのが医療の前提であり、のんたさんの妊娠への道のりがスムーズに進む方法だと思いますよ。