タイミング法2 周期目、排卵が不安定です。今後やるべきことは?

福田ウイメンズクリニック 福田 勝 先生 順天堂大学医学部・同大学院修了。米国カリフォルニア大学産婦人科学教室留学後、順天堂大学医学部産婦人科学教室講師を経て、1993 年福田ウイメンズクリニック開院。2018 年10 月に、より最寄り駅に近く、広々とした場所にクリニックを移転しました。
えだまめさん(32歳)タイミング法で治療中。血液検査でプロゲステロンが1.3ng /ml の低値のため自分では黄体機能不全かなと思っています。喘息のため、医師から卵管疎通検査はやらなくていいとのこと。1周期目はデュファストン® を服用。D12で排卵し、上手くいかず。2 周期目は薬なしで3 回エコーしたものの育ってなく、D15 で排卵済みのあとのような大きめの黒いものが見えました。医師からは排卵が安定していないとも言われました。今後の治療の進め方を教えていただきたいです。

えだまめさんは喘息の持病がありますが、治療や検査に影響ありますか。

福田先生●気管支喘息があっても、不妊検査には影響はありません。ただし左右の卵管に詰まりがないかを確認する卵管疎通検査(卵管造影検査)をする際、痛みを伴うことがあるため鎮痛剤を使うことがあります。その鎮痛剤の一種であるジクロフェナクナトリウムは、喘息の患者さんには使用不可なので、注意が必要です。卵管疎通検査は、重要な検査の1つなので、喘息の方でも使用できる鎮痛剤を使って、ぜひ卵管疎通検査を受けてください。

ご自身では黄体機能不全を疑っているようですが…。

福田先生●黄体機能不全とは、受精卵が着床しやすいよう子宮内膜を厚くしたりするホルモンの1つ(プロゲステロン)がきちんと分泌されないトラブルです。通常、プロゲステロン値は排卵後6~8日の黄体中期にピークになるため、その時期に検査をします。プロゲステロン値が10ng/ml未満で、黄体期が10日未満の場合、黄体機能不全と考えられます。えだまめさんのプロゲステロン値の1.3ng/mlは、数値が低すぎるので、恐らく測定時期を間違っていると思います。再度、検査した時期を確認してみてください。

主治医から「排卵が安定していない」と言われたそうです。対策法は?

福田先生●月経周期は28日と規則的で問題ないと思います。もし安定していないなら、排卵誘発剤のクロミフェンなどを服用するといいでしょう。

えだまめさんは不妊治療を始めて半年経ったそうですが、先生なら今後どのような治療や検査をすすめますか。

福田先生●必要なのにまだ受けていない検査があります。一般不妊治療の場合、排卵を予測することがとても大切です。そのために、予め低温期はホルモン検査、卵管疎通検査、排卵期は卵子と精子がきちんと出会えているかを確認する「ヒューナーテスト」、高温期は黄体機能を確認するホルモン検査や子宮内膜の厚さ確認などがあります。まずはやっていない検査を確認します。
 えだまめさんはブライダルチェックを受けたとのことですが、これは妊娠した際にトラブルとなる感染症の有無などを調べるのが主な目的です。一方、不妊検査は妊娠しない原因をつきとめることが目的ですから、不妊治療専門の医療機関で、まず必要な検査を受けることをおすすめします。
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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。