【Q&A】今後の治療法と行うべき検査は?~西原先生

凍結している受精卵が残り少なくなれば、何とか妊娠にたどり着きたくなるもの。

そんな時に、どんな検査をすればいいのでしょう?

なにか、自分で出来ることは有るのでしょうか?

小田原レディスクリニックの西原富次郎先生に教えていただきました。

小田原レディスクリニック西原富次郎先生 東京女子医科大学病院麻酔科を経て、JA静岡厚生連静岡厚生病院産婦人科で産科・婦人科手術、不妊治療の経験を積んだ西原先生。2019年1月、小田原レディスクリニック院長に就任し、2021年3月、医療法人社団謙翠会理事長に就任。一人ひとりにあった治療をあらゆる角度からサポートし、卵子の質を高めるためのサプリや漢方を積極的に導入するのはもちろん、鍼灸にも力を入れている。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

赤でめきんさん(43歳)

現在の主な治療は、採卵をして体外受精に挑むという方針で、約3年が経過しました。

9回採卵し、採卵を始めて2回目ぐらいの時に5個採卵出来ましたが、未受精や変性卵などで確か1個だけ胚盤胞になり、移植するも陰性。

その後、何とか2個は胚盤胞に至りましたが、そのうちの1個を移植も陰性。現在、残りの1個は凍結しています。

ここ1〜2年はクロミッドを使わず、注射のみで採卵。注射量も、150単位を毎日という形から、最近は300単位と量も増やしています。それでも、1個採れるかという感じです。

ちなみに、左卵巣の反応が悪く、ここ何ヵ月かは卵胞が育ちません。
そして、今年になってから行った採卵スケジュールは2回ともすでに排卵後で、採卵出来ませんでした。

このような事をふまえて、残り1個の胚盤胞を自分は納得いくかたちで移植したいため、今周期はERA検査をしています。

年齢的に、かなり厳しい状況であることは認識していますが、今後、どのような治療方法が自分にあっているのか、また、受けた方がよい検査があれば知りたいです。

なお、1人目は治療を始めて5回目のAIHで妊娠。前置胎盤で切迫早産になり36週で帝王切開して出産。38歳でした。

AMHが低いことが、 胚盤胞が育たない、 あるいは育って移植しても陰性になる原因?

AMHは卵子の「数」で、 卵子の「質」を表すものではありません。
しかしながら、AMHは低いく、FSH が高値という場合は、
胚盤胞が育ちにくくなり得ると思います。
当院ではAMHとD5 までの FSH の値と合わせて刺激方法を判断するようにしています。

採卵数を増やしたり、 胚盤胞到達率やグレードを上げるためにできる事

採卵数は AMHから大幅に増やすのは難しいです。採卵「数」は少なくても良いので「質」の良い卵子を獲得出来れば、胚盤胞到逹率は自ずと上昇します。
 卵巣へのPRP注入といった low ovarian reserve の患者様に行う治療も当院ではご提案できます。
8cell以降から胚盤胞に至る(胚盤胞到達率)には、精子の「質」も重要ですので忘れずに対策しましょう。
精子の「質」の向上には、抗酸化・精巣のcooling • TESEといった方法があります。

残り一個の凍結胚盤胞移植方法や、 他に受けた方が良い検査について

ERA検査を行ったのがホルモン補充周期であれば、 ホルモン補充周期で移植しましよう。
ERAとともにEMMA、ALICE検査を同時に行い、 子宮内膜炎の有無を確認しておくことをお勧めします。
移植時の子宮内膜の厚さが7mmは超えるように、 使用する薬剤を調節しています。
7mmを超えるか超えないかで、 妊娠率が3倍以上違うとする報告もあります。
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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。