流産を繰り返すと、心の余裕がなくなってきます…
多嚢胞だから、卵の質が悪いのか?何かできることはないのか?
まるたARTクリニックの丸田 英先生に教えていただきました。
スヌーピーさん(29歳)
10ヶ月ほど前から体外受精にステップアップして治療を始めています。
男性要因はなくて、私は多嚢胞で採卵は40個以上採れ、数個以外は無事受精卵になっております。 1度目の移植で無事に妊娠して、4w3dでhcg2000程あり高くて心配していたところ、8wで稽留流産し掻爬手術をしました。
その後なかなかhcgが下がらず、4ヶ月後に2度目の移植を行ったところ、陽性反応ありでしたが出血があり化学流産。 翌月3度目は移植→現在。になりますが、現在も検査薬がなかなか濃くならず微量の出血があります。
化学流産は流産に入らないのは知っていますし、全て着床は出来ているということでそれだけで喜ぶべきですが、 さすがに3度目となると心が折れそうです。
多嚢胞の人は卵の質が悪いというのは本当でしょうか?
受精卵の問題だということは分かっていますが、母体でも何か気をつけることはありますでしょうか? お忙しいところ恐れ入りますが、ご回答お願い致します。
初めまして、まるたA R Tクリニックの丸田です。
大変、お辛いご経験でお察しいたします。
一般的に多嚢胞性卵巣症候群が背景にあると、そうではない方に比べると着床率は劣る可能性があり、染色体異常発生率も高い傾向にあります。
今回のエピソードだけでは、正確にはわかりませんが、このまま移植を続けるだけではなく他の要因を調べてみることも必要かもしれません。
受精卵の染色体が正常であることが最も重要な要素ですが、甲状腺ホルモンやプロラクチンやビタミンDなど着床に関わるホルモンの乱れや不足がないかなど確認してみてはいかがでしょうか?
また、不幸にして流産した場合、次の妊娠の挑戦に向けて流産した赤ちゃんの染色体を調べることも重要です。染色体異常であれば、悲しいですが生まれてくる運命ではなかったことになりますし、染色体が正常でしたら、母体の要因を調べるきっかけにもなります。