子宮鏡検査時の薬について

ジエノゲストを服用後に子宮鏡検査をしました。次の月経はいつ頃に?

福井ウィメンズクリニック 福井 敬介 先生 日本大学医学部卒業。卒業と同時に愛媛大学産科婦人科に入局。愛媛大学大学院医学専攻科修了。2000 年愛媛大学産科婦人科学助教授。2001 年、「高度な生殖医療をより身近な医療として不妊カップルに提供したい」と福井ウィメンズクリニックを開設する。
相談者 : つばきさん(28歳)体外受精に進む前に、子宮鏡検査をしました。その際、検査前の6 日間、ジエノゲストを処方されました。検査後も数日出血があり、クリニックに聞いたところ「ジエノゲストを飲んでいるから生理のような状態が1 週間程度続く」と言われました。ということは、次の生理はいつ頃になるのでしょうか? 生理は28、29 日周期です。ちなみに検査の結果、小さなポリープがいくつか見つかり、その場で切除しました。今はビブラマイシン®という薬を服用しています。

子宮鏡検査はどのようなことがわかるのでしょうか?

福井先生● 子宮鏡検査は、細い内視鏡(子宮ファイバースコープ)を使用して子宮の内部を観察するものです。当クリニックでは初診時の段階で子宮内腔のポリープや筋腫の有無、卵管の入り口の状態を調べるために子宮鏡検査を行っています。
 子宮の内側(内膜)は、受精卵が着床する場所です。子宮内膜ポリープや粘膜下筋腫などの異常があれば、着床がうまくいかず、妊娠が妨げられることになります。このように着床にかかわる因子を見つけるために行います。

検査前にジエノゲストを服用するのは、どんな目的があるのでしょうか?

福井先生●ジエノゲストは黄体ホルモン製剤で、子宮内膜症子宮腺筋症を治療するお薬です。ジエノゲストには子宮内膜の増殖を抑制する作用があります。子宮鏡検査の前に続けて服用し、子宮内膜が厚くなり過ぎることを抑えることで、検査の際にポリープや子宮筋腫が子宮内膜に隠れて見えなくなることを防ぎます。さらに病変があった場合にも病変の取り残しが防げます。
 一般的には月経開始から検査予定日まで1~2週間服用することで、検査もスムーズに行うことができます。

では、つばきさんの次の生理はいつ頃になるのでしょうか?

福井先生●ジエノゲストを服用すると不正出血をすることはよくありますが、服用をやめれば生理はきます。多少前後しますが、服用した期間分だけ遅れることになります。

先生ならどんな治療を行いますか?

福井先生●つばきさんは、検査をした際に小さなポリープがいくつか見つかり切除されたということですが、これが生理後の検査で見つかったのであれば内膜ポリープだと思います。一般的に黄体期の子宮内膜というのは厚く、診断しにくいとされています。また、ビブラマイシンRを処方されていますので、病理検査で慢性子宮内膜炎が疑われたのでしょう。慢性子宮内膜炎は着床不全の原因の一つとして考えられます。
 将来的には体外受精でできた胚(受精卵)を凍結保存し、移植することをおすすめします。まずは不妊の原因となるベースをしっかりと検査して治療を頑張ってください。
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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。