【Q&A】男性不妊に伴う治療の進め方について~浅田先生

検査を終えて、分かったのは…男性不妊だったようです。

そして、顕微授精に進む方向になって、色々と心配ごとも…

顕微授精しか方法はないのか?何か自分で出来ることはないのか?

浅田先生に聞いてきました

 

浅田レディースクリニック浅田義正先生  名古屋大学医学部卒業。1993 年、米国初の体外受精専門施設に留学し、主に顕微授精を研究。帰国後、日本初の精巣精子を用いた顕微授精による妊娠例を報告。現在、愛知県の名古屋駅前、勝川、東京・品川にクリニックを開院。著書に『不妊治療を考えたら読む本』(講談社)など多数。

かなっぺ さん(38歳)昨年10月に不妊クリニックに通い始めましたが、大きな子宮筋腫が見つかり、 治療をする前に摘出を勧められて今年2月に摘出手術をしました。 子宮筋腫は、元々婦人科検診で毎回指摘をされて定期的に受診をしていました。

他院で昨年8月には4cm位で経過観察と言われましたが、 10月に不妊クリニックを受診したところ10cm以上あると言われて手術をすることになり、 術後は1cm位のものが2個残っています(急に大きくなった原因は不明)。

7月より妊活再開が許可されて再度不妊クリニックを受診。

私自身は様々な不妊検査で特に問題がなかったのですが、夫の精液検査の結果が全項目標準以下で 「人工授精をしても良い結果は得られないと思うから顕微授精をした方がよい」と言われました。 夫の数値結果では、やはり顕微授精でしか方法がないのでしょうか。

初めての不妊治療で、人工授精等も超えていきなり顕微授精ということに、 身体的に負担のないのか等、とても不安に感じています。

また、病院の受講必須の不妊学級のスケジュールの都合で、高度生殖治療を始められるのが早くても11月です。 それまでの間、何かできる治療や、やっておくべき治療等はありますか。

私自身は、少しでも可能性があるのであれば人工授精にもチャレンジしたいと思っています。 男性不妊の治療方法などもあれば、教えていただきたいです。

子宮筋腫があり、手術をされたということですが、子宮筋腫はその起源となる細胞がどこから来たかにより、発育のスピードも違ってくると言われていますので、早く成長する筋腫もあると思います。13個の筋腫を摘出されているのでかなり子宮内が筋腫だらけになっていて、それらが内膜を圧迫して妊娠しづらかった可能性は否定できません。

ご主人の精液検査の結果、1mlあたりの精子濃度が540万/mlで運動率が9%というのは非常に良くない成績です。

一般的には、1mlあたりの運動精子濃度が100万/mlに満たない場合は顕微授精となります。精子所見は同じ人でも、検査を行うたびに結果は大きく変化しますので、1回の精液検査の結果だけでは、何とも言えないこともありますが、ご主人の場合は、540万/mlの9%ということは1mlあたりの運動精子が50万/mlに満たないこと、かなっぺさんの子宮筋腫の手術の既往、年齢、を考慮すると、主治医の先生が顕微授精スタートと判断されたことは妥当だと思います。

高度生殖医療の開始までに、人工授精にもチャレンジをされたい、ということですが、精子の運動率が非常に良くないこと、また年齢も38歳ということもあり、人工授精での高い妊娠率は望めないと思います。

 

今回は、あくまでの質問票に記載されていたデータより回答をしましたが、

かなっぺさんの状況を、一番把握されているのは主治医の先生になりますので、

まず疑問があれば、主治医の先生に質問をされて説明を受けることが大切だと思います。

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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。