【Q&A】男性不妊に伴う治療の進め方について~寺井先生

 

検査を終えて、分かったのは…男性不妊だったようです。

そして、顕微授精に進む方向になって、色々と心配ごとも…

顕微授精しか方法はないのか?何か自分で出来ることはないのか?

寺井先生にお聞きしました。

寺井 一隆 先生 (杉山産婦人科 新宿) 順天堂大学医学部卒業。日本生殖医学会生殖医療専門医。泌尿器科(男性不妊専門医)。精子が少ない方や、ED、精巣静脈瘤や精子症の手術まで、幅広く、男性不妊専門に外来を行います。現時点では日本で51人しかいない*泌尿器科の生殖医療専門医*

かなっぺ さん(38歳)昨年10月に不妊クリニックに通い始めましたが、大きな子宮筋腫が見つかり、 治療をする前に摘出を勧められて今年2月に摘出手術をしました。 子宮筋腫は、元々婦人科検診で毎回指摘をされて定期的に受診をしていました。 

他院で昨年8月には4cm位で経過観察と言われましたが、 10月に不妊クリニックを受診したところ10cm以上あると言われて手術をすることになり、 術後は1cm位のものが2個残っています(急に大きくなった原因は不明)。 

 7月より妊活再開が許可されて再度不妊クリニックを受診。 

私自身は様々な不妊検査で特に問題がなかったのですが、夫の精液検査の結果が全項目標準以下で 「人工授精をしても良い結果は得られないと思うから顕微授精をした方がよい」と言われました。 夫の数値結果では、やはり顕微授精でしか方法がないのでしょうか。 

初めての不妊治療で、人工授精等も超えていきなり顕微授精ということに、 身体的に負担のないのか等、とても不安に感じています。 

また、病院の受講必須の不妊学級のスケジュールの都合で、高度生殖治療を始められるのが早くても11月です。 それまでの間、何かできる治療や、やっておくべき治療等はありますか。 

私自身は、少しでも可能性があるのであれば人工授精にもチャレンジしたいと思っています。 男性不妊の治療方法などもあれば、教えていただきたいです。 

・男性不妊についての相談ですが、検査データや治療内容について何か気になることはありますか?

→精液検査は不安定なので、一度しか行っていないのであれば、もう一度行っていただくのがいいと思います。
・ご主人の精液検査の結果では、顕微受精がもっともベストな治療法なのでしょうか? ほかの選択肢や、精子の質を上げる方法等はありますか?
今回の精液を用いて妊娠を望まれる場合には顕微受精がベストな方法という言い方になります。
 他の方法では難しいと考えます。
 精子の質を上げる方法については、泌尿器科を受診してホルモンの検査や精巣の超音波を行ってから適切な方法を考える事になります。
・不妊治療を始めたばかりで、最初から顕微受精をすすめられることに不安を感じているようです。先生なら、どのような治療を提案しますか?
→まずは、しっかりとご主人の評価をして精液所見を改善する方法を考える必要があります。
 ただし、必ずしも初見が改善するとは限りません。また、理屈上精液所見が改善するまでの期間は少なくとも3ヶ月はかかると言われています。
 精液所見が改善するのを待ってからと考えると、あっという間に時間が経過してしまいます。
 体外受精や顕微受精の成功率に最も影響を与えると考えられているのは女性の年齢です。
 これは、後になればなるほど成功率が落ちていくとも考えられます。
 奥様の現在の年齢を考えると、男性不妊の治療と並行して顕微受精や体外受精を行っていくのがいいと考えます。
・「人工授精をしても良い結果が得られないだろう」とのことですが、相談者さんは人工授精を試すことを望んでいます。顕微受精を行う予定の11月までの間に、人工授精をはじめ何かできる治療や検査等はありますか?
 →まずは旦那様のホルモン検査や精巣の超音波検査を行うのが良いと思います。
・不妊治療中の過ごし方について、何かアドバイスがあればお願いします。
 →まずはご主人の生活チェックをされると良いと思います。
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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。