移植時のホルモン値~藤本先生

不妊治療中は、ホルモンの値に敏感になりますよね。

移植準備中も、うまく着床できるのかどうか?ここでも敏感になります。

ホルモン値に振り回されないためにも、考え方を藤本先生に聞いてきました。

 

藤本 尚先生

日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医、臨床細胞学会細胞診専門医。札幌医科大学産婦人科、神谷レディースクリニック 副院長を経て、医療法人社団 さっぽろARTクリニック開院し理事長に就任。2019年5月 医療法人社団 さっぽろARTクリニックn24開院。
はるさん(25歳)ホルモン補充で移植準備中です。
エストラーナテープ4枚をD2から一日おきに貼ってます。
D14の日にホルモン値、内診したんですがE2の値が200欲しいところ190しかないまま移植日決まってしまいました。
先生にきいても、何とかなるよとしか言われません。
E2が200未満なのに移植しても問題ないのでしょうか。
本来、着床するための子宮内膜は自然に1個の卵胞が発育した場合のエストロゲンで作られます。1個の卵胞から出るエストロゲンは150-300(クロミッドなどを内服して大きくまで育つとエストロゲンもたくさん出ます。)程度と言われています。そのためホルモン補充周期におけるエストロゲン値はこの数値に準じて設定されています。
最低このくらいは、、という数値は先生にもよると思いますが、僕は150以上でOKとしています。200に設定している先生もいるとおもいますが、100以下であれば少ないと思われますが190は十分な値と考えます。それよりも内膜の厚さがきちんと最低ラインをクリアしていれば問題ないと思われます。
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