AIHで処方されるクロミッドについて ~藤本先生

排卵しているのにクロミッドは飲む必要があるの?AIHでの素朴なギモンにさっぽろARTクリニックn2の藤本尚先生がお答えします!

藤本 尚先生 日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医、臨床細胞学会細胞診専門医。札幌医科大学産婦人科、神谷レディースクリニック 副院長を経て、医療法人社団 さっぽろARTクリニック開院し理事長に就任。2019年5月 医療法人社団 さっぽろARTクリニックn24開院。

椿さん(28歳)今私はAIHを行っています。 

以前通っていたクリニックでは3回行いましたが、そのときは排卵まではエコーのみで確認し、処置 後はデュファストンを服用していました。 

今年に入ってからクリニックを変更し、1度AIHを行いましたが、その時初めてクロミッドを処方されま した。 

説明も聞いたのですが、それでもクロミッドを飲んだ方が良いのかがわかりません。 私はもともと生理周期も28から30日で一定しており、排卵もしております。卵胞が小さすぎることや内 膜が薄すぎることもこれまでなく、特に問題がなかったのですが、それでもクロミッドは飲んだ方がよ いのでしょうか。 

今のクリニックに通ってから言われたのですが、PCO気味らしく、副作用の方も気になります。 現時点では男性不妊で原因を考えているので、クロミッドを飲まずに自然排卵でAIHを行い、デュファ ストンは服用する形式ではいけないのでしょうか?

一般不妊治療であるタイミングやAIHにおいては1個の卵胞発育での治療が望ましいというのが大前提で存在しています。
クロミッドなどを使用して複数個の卵胞が発育した場合には妊娠率自体の確率は上がるかもしれませんが多胎妊娠の確率も上がります
多胎妊娠は健康な赤ちゃんを授かるという点ではマイナスです。
椿さんのもともとの生理周期が28-30日で、卵胞が小さく排卵してしまうようなことがないのであれば、クロミッドなしでまったく問題ないと思います。
一方でタイミング治療とは異なり、AIHは病院が介入する治療のため、積極的に投薬を行うという考えもあるかもしれません。
実際に僕自身も自院でAIHの際にはカテーテル使用による感染予防のため抗生剤を1日、黄体補充のためにデュファストンの内服は行っています。
卵胞発育までに時間のかかる方にはクロミッドなどの排卵誘発剤も使います。これは通院回数を減らせるというのが一番の理由になります。
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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。