通常の産婦人科や婦人科と不妊治療専門クリニック、どのような違いがあるのでしょうか。
「もしかして不妊かも?」と思って初めて診察を受ける時、どちらに行ったほうがいい? 今年、不妊治療に特化した外来専門院「松本レディース リプロダクションオフィス」を開院した松本玲央奈先生に、専門クリニックの特徴や通院のメリットについてお話を伺いました。
不妊治療専門 クリニックの特徴
専門スタッフが在籍
不妊治療を専門とする医師はも ちろん、体外受精コーディネー ターや不妊カウンセラーなど、 不妊に特化した資格をもつ看護 師やカウンセラーが在籍。
高度治療を受けられる
院内に培養室を設けており、 体外受精や顕微授精など高度 生殖医療が受けられる。希望 すればERA( 子宮内膜着床 能検査)など先進的な不妊検 査を受けることも可能。
男性不妊や漢方外来も
無精子症や乏精子症など男性 不妊を診てくれる外来や、従 来の不妊治療に加え、漢方の 力で体質改善を目指す漢方 外来を設けている不妊専門ク リニックも多い。
不妊治療クリニックは、不妊治療に特化した専門施設
産婦人科にはお産などを扱う周産期、子宮頸がんや子宮体がん、卵巣がんなど、女性生殖器の病気を扱う分野、不妊症を専門とする不妊治療と、大きく分けて3本の柱があります。ひとことで産婦人科といっても専門性がそれぞれ異なります。
妊娠に関する悩みを抱えていらっしゃったら、不妊治療に特化した専門施設を選ぶことが大切。そのようなクリニックなら、不妊治療の経験が豊富な医師、不妊症の患者さんのケアに関する資格を持つ看護師などソフト面はもちろん、検査機器や培養室などハード面でも高い専門性をもっています。
また、同じ不妊治療クリニックでも、治療にさまざまな選択肢を設けている施設のほうが相談しやすいのではないでしょうか。私たちが患者さまから受けるもっとも多い質問は「体外受精したほうがいいでしょうか?」というもの。体外受精ができない施設だったら、そのような質問はしにくい。質問したとしても適切な答えが返ってこないかもしれません。
一般不妊治療で頑張ったけれど、なかなか結果が出ないという方もいらっしゃいます。「次の治療はどうしよう」とステップアップを考えた時、体外受精まで行っている施設であれば転院の必要がなく、シームレスに進むこともできます。
当院では今年、外来専門院として池袋駅近くに「松本レディース リプロダクションオフィス」を開院しました。不妊治療の専門家が多く在籍し、最新の機器を備えています。今できる最高のバリューで不妊治療を行っています。
実はこの施設は「池袋 婦人科」というインターネット検索では出てきません。婦人科だとあまりにもカバーする範囲が広いからです。待合室で隣に座っている方が妊婦さんだったり、堕胎を希望する方ではないように、また、男性も安心して来院できるように、あえて婦人科という検索ワードは使っていないとのことです。
さらに居心地のよい空間作りにも配慮しました。いかにも病院という雰囲気ではなく、まるでホテルやカフェにいるような落ち着いたインテリアに。診察時間も、お仕事をしている方でも通いやすい時間設定にしています。
治療や機器の充実はもちろん、患者さまの心情を考えることも重要だと思っています。なるべくストレスを排除し、余計なことを気にされずに通院できる環境まで作るのが、不妊治療専門施設の役割ではないでしょうか。
初診の流れ※松本レディースクリニックの場合
予約・来院
直接来院または予約システムでの予約※日曜・祝日は電話で確認ください
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問診記入
初診の方は問診票の記入を。問診票はホーム ページでダウンロードして、事前に記入して いただくことも可能です。
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診察
問診票の内容をもとに医師がお話を伺ったあと、 診察・検査をスタートします。
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医師より説明
患者さまの意向を十分お伺いしたうえで、これから の治療内容や方針を決めていきます。