Q 診察する医師によって 治療方針が異なる場合は?

ドクターアドバイス
地元では有名な不妊治療専門施設のよ うですが、毎回診察する先生が替わるそ うです。
伊藤先生 大学病院を含め、規模が大きく、たくさんドクターがいるような施設だと毎回担当医が替わることもあるようですね。ただ、医師は替わっても治療方針は一つの方向に決めておかないと患者さんが混乱してしまいます。
不妊治療は前もって仕事を調整するなど、生活のスケジュールにも影響してくるので急に変更するのは難しいです。医師の考えだけで進めるのではなく、実際に治療を受ける患者さんがやりやすい形をとることが一番だと思います。
最初に治療を担当したのは院長先生だと思われるので、副院長先生に提案されたことに疑問を抱いたら、どういうことなのかはっきり院長先生に尋ねたほうがいいと思います。
すぐ次の周期に別の誘発法で採卵するの か、卵巣を休ませてから同じ方法でトライするのか、
預けている受精卵があるので転院は躊 躇しているそうですが、
次もロング法でいいのでしょうか。
伊藤先生 FSHやAMHなどホルモンの値が正常で、ロング法にはまだ1回しかトライしていないのであれば、次もロング法を採用するという選択肢はあると 思います。同じ方法でもよい時と悪い時があるので。誘発法を変えるなら、その後でもいいような気がします。
卵子の数は多く採れていますが、ショート法にしたらもっと増えてしまう可能性も。そうなるとOHSSのリスクが高くなってしまいます。
採卵数の割に胚盤胞ができる確率が少し低く、グレードもあまりよくないのは、精子の質が影響していることがあるかもしれません。ただ、ちゃろろさんは、まだお若いので、治療の選択肢はいろいろあると思います。試す時間も残されているので、希望をもっていただきたいですね。