Q 下腹部痛といった症状など 排卵日って、自分でわかる?
ドクターアドバイス
「具合が悪くなる」といったことや、お りものの形状で、排卵日を特定することは可能なのでしょうか。
排卵日を知るためにできることは。
佐藤先生 ご自身でできることとして、基礎体温の記録をおすすめします。目覚めてすぐ、といった決まった時間に毎日測ってグラフにしてください。生理が始まる頃から排卵までは体温は低くなり、排卵後は高くなります。この変化は「排卵している」という証でもあります。妊娠すると体温が高いままに保たれるので、妊娠したかどうかの判断材料にもなります。また、体温と ともにその日の体調も記録しておくとよいでしょう。同じ周期に決まって「吐き気」「、胃痛」、「下腹部が張る」といった症状があるなら、今後はある程度は予測しやすくなるかもしれません。
インターネット等での情報は、不妊治療で排卵誘発剤を使用している可能性が高いですね。排卵誘発剤を使用していると、下腹部に痛みが生じたり、気分が悪くなったりすることが多々あります。こういった情報は個人差が大きいので、誰しもに当てはまるわけではないと心得てください。
妊活中のアドバイスをお願いします。
佐藤先生 相談者の PON さんは、まだ「妊活を始めようかな」という段階なのでしょうか。不妊専門クリニックで検査しても排卵日の特定は難しい場合が多く、「この辺りの数日では」といったピンポイントではないお知らせになることが少なからずあります。お子さんを効率的に授かりたい、というお気持ちはよくわかりますが、ご夫婦の仲がよく、自然にセックスの回数が増えることが最も妊娠につながりやすいのではないでしょうか。この時期だと妊娠しやすいかも、といった排卵日を知ることも大切で すが、「今日はチャンスだから早く帰宅して!」と言われても、夫君にもそれなりに都合があるかもしれません。子どもはお二人の愛の結晶なのですから、「排卵日に、効率的に」ではなく、常に仲良くされるなかで自然に授かってほしいと願います。