治療の後には「笑顔で」 そんな優しいケアを目指して!
子どもを授かって産む喜びと、不妊の不安感。
不妊治療を兼ねる産婦人科医院には、さまざまな患者さんの感情が入り乱れ交差します。
女性の健康を一生診続けるのが、婦人科。
その時々で、看護師が投げかける言葉とは?
男性医師では踏み込めない部分や、 患者さんの心のケアにも気配りを
当院は産婦人科ですから、夜間の注射処置などの不妊治療のほか、分娩や帝王切開などの手術のサポートなど、看護師の仕事内容は多岐に渡ります。その日によってやるべきことが異なるので、負担は大きいと思いますが、忙しさのなかでも積極的に資格取得に挑戦するなど、向上心を失わない姿勢は頼もしいかぎりです。
男性医師には女性の悩みに踏み込めない部分があるので、彼女たちのフォローは大変にありがたい。彼女たちは看護師として、また仕事をしながら子育てをする先輩として、患者さんの心のケアにも気を配ってくれるので、本当に助かっています。不妊治療から始まって、妊娠・出産まで、「顔見知りの看護師さんがいて安心」とおっしゃってくださる患者さんも多く、当院には欠かせない存在ですね。
Q1.不妊症看護認定看護師の 資格を取った理由は?
Q2.患者さんからのご相談は、 どんなことが多いですか?
小川さん お忙しい先生にはなかなか質問をすることはできないでしょうから、「看護師には、何でも聞いてくださいね」と申し上げています。これから受ける検査の詳細内容、今後どういったステップに進むのか、といった治療そのものももちろんですが、「妊娠したら、仕事は辞めるべきか?」といった、プライベートなご相談を受けることもあります。
前職で小児科の看護師も経験しているので、子育てのご相談にも応じることができますし、働くママとしての実体験を語ることもできます。看護師として、同じ女性として、母として、「私にできることがあれば、何でも言って!」という気持ちでいつもいます。性分として、根っから“お節介”なのでしょう(笑)。だから、お世話を焼かせてほしいですね。
Q3.看護師としてのやり甲斐、 患者さんへのメッセージを!
小川さん 当院は産婦人科なので、「妊婦さんを見るのはつらい」「赤ちゃんの泣き声を聞くのがつらい」とおっしゃる不妊治療中の患者さんもいます。そういった方々には、専門医院をご紹介することもできますが、不妊治療を経てお子さんを授かった先輩ママが多くいるのも当院です。「なかなか授からなかったけれど、あの子がこんなに大きくなりました。次の子もぜひよろしくね!」と言っていただけた時の喜びは、看護師冥利に尽きます。
不妊は、どうか一人で悩まないでください。医師に相談できない些細なことも、私たち看護師がうかがいますから。