胚培養士

胚培養士と患者さんの垣根を 越える「見えるラボ」を実現。

不妊治療において、ほとんど見ることのない胚培養室と実際に受精卵を扱う胚培養士(エンブリオロジスト)の方々。

ある意味、ブラックボックスといわれる空間を「見せる」ことにこだわった浅田レディースクリニックのラボをご紹介します。

浅田メソッドで育てた胚培養士と 技術はラボを通じて見てもらえます

私自身、アメリカで顕微授精の研究に携わり、ピペットづくりなどもしてきたので、胚培養についてはこだわりと自信があります。実際、胚培養士には資格や試験がないので、ナカジマクリニック不妊センターを開設した時は、毎年 1 人ずつ新しい胚培養士を教育しながら増員してきました。今では 3 つの浅田レディースクリニックで 42 名全員、私と同じマインドで働いていると自負しています。

胚培養士たちには常に「プロの胚培養士は人の卵を命として扱う」よう指導しています。しかし、胚培養士が実際自分の卵をどのように扱っているか患者さんは不安ですよね?

そこで胚培養士と患者さんをつなぐ「見えるラボ」を作りました。名古屋のラボが好評で、今年品川に開院した際も、森の中の小道をイメージした「木漏れ日テラス」を通って、森の中で生命のあたたかみを感じられるラボの見学ルームを作りました。浅田メソッドで育てた胚培養士と 技術はラボを通じて見てもらえます胚培養士と患者さんの垣根を 越える「見えるラボ」を実現

浅田 義正先生 名古屋大学医学部卒業。1993 年、米国初の体外受精 専門施設に留学し、主に顕微授精を研究。帰国後、日本 初の精巣精子を用いた顕微授精による妊娠例を報告。現 在、愛知県の勝川、名古屋駅前のほか、今年5月には東 京・品川駅前にもクリニックを開院。

Q1.どのようなきっかけで 胚培養士になろうと 思ったのですか?

大学では発生学を学び、マウスを使った 体外受精を習得しました。胚培養士として 仕事を開始した当時は体外受精が治療のス タンダードでなく、胚培養技術にもスタン ダードがありませんでした。自分の胚培養技 術が正しいのか自信がもてない日々が続き、 あらゆる学会に積極的に参加しては先駆者 の先生方にお話を聞いていました。浅田先 生にはそのころからご指導いただいていま す。学びを深めるため、一度胚培養士を辞め、 大学院に入りなおし、改めて胚培養士とし てスタートする時、最初にお声がけいただ いた浅田先生の下で働きたいと思い、浅田 レディースクリニックで働き始めました。

Q2.ふだん、胚培養士の方は どのようなお仕事を していますか?

胚培養士は、患者さんの大切な卵子や精子 をお預かりし、受精操作や胚移植など胚培 養にかかわるすべての業務を行っています。

一日の流れは、午前中に採卵、精子処 理、受精卵凍結・融解などを複数人で同時 に進めています。午後は顕微授精、胚移植、 夕方からは胚培養士の技術を高める研修を 行っています。当院では、浅田メソッドの元、 全員が高い技術で患者さんに貢献できるよ う、日々技術を磨いています。1人の患者 さんの受精卵を1人の胚培養士が担当せず、 必ずダブルチェック体制をとり安心安全な 胚培養を心がけています。胚培養にかかわ る全員が同等の高いレベルで技術を発揮で きるようにしているのも浅田式です。

Q3.「木漏れ日テラス」に 対しての思いを 教えてください。

当院は受精卵全凍結(FreezeAll) を行っています。その生存率は 99 ・9% を維 持し、胚培養士は全員高い技術を習得しなけれ ば臨床には入れません。
 しかし、いくら患者さんに培養室のレベルを 言葉で伝えても、患者さんの「培養室が見えな い不安」はなくなりません。名古屋駅前を開院 した際、患者さんの不安を少しでも払拭しても らおうと見学ルームから培養室が見えるラボを つくりました。たくさんの患者さんに来ていた だき、見えることで安心や信用につながると 言っていただいています。そこで、品川を開院 する際は発展形である「木漏れ日テラス」をつ くりました。木漏れ日テラスでは、患者さんが 気軽に胚培養士と話せたり、胚培養の設備を見 たりと、全く新しい患者さんと胚培養士の関係 構築を目指しています。ここに来て、ぜひ生殖 医療をもっと身近に感じてください。
福永 憲隆さん「木漏れ日テラス」を ご案内します 品川のクリニックでは、患者 さんに「木漏れ日テラス」か ら培養室をご案内しています。 ここで最新の設備を見学した り、胚培養士と気軽に話して もらいたいと思っています。
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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。