漢方と鍼灸って効くの?

妊娠力をより高める 漢方と鍼灸の併用とは?

自然妊娠だけでなく、不妊治療の効果を高め る存在として注目を集める漢方と鍼灸。

不妊 症専門の漢方と鍼灸は、保険適用の漢方や一 般鍼灸とどんな違いがあるのでしょうか。

さ らに漢方と鍼灸を併用するメリットについて、 健伸堂の古村恵利子先生にお話を伺いました。

高品質で種類豊富な漢方薬。 あらゆる体質を短期に改善

漢方には、病院で処方される「保険適用」の漢方と、当店で処方するような「保険適用外」の漢方があります。

この2つには大きな違いがあります。

保険適用の漢方と比べ、当店の保険適用外の漢方には以下の特徴があります。

(1)産地や品質が確かな原料を使用

(2)補腎薬の種類が多い

(3)動物性生薬が入っている漢方も使用

たとえば、ロバの皮を煮出したゼラチン質の阿膠という生薬は、産地が確かで高品質のものを使用しています。

また当店では子宮や卵巣の機能を高める補腎薬をよく使用します。

保険適用の漢方は148種類ありますが、その中に補腎薬は数種類しかありません。

そのため、当店では保険適用外の補腎薬を多く取り揃えています。

また、保険適用の補腎薬には植物性の生薬しか含まれていませんが、鹿の角やタツノオトシゴなどの動物性の生薬も多く入っています。

生殖能力を高める動物性の生薬を取り入れることで、より質のいい卵が育つよう、より妊娠しやすい体づくりを目指しています。

漢方の種類を豊富にし、内容を充実させ、お客様のあらゆる希望に沿って短期間で症状改善が期待できます。

これが当店の漢方の大きな特徴です。

体質や経絡を見極めた鍼灸は IVF治療にも相乗効果が

鍼灸についても、一般的な疾患の鍼灸と不妊専門の鍼灸は大きく異なります。

一般的な疾患の鍼灸は、痛みなどに対して局所に鍼をしますが、当店の不妊症に対する鍼灸は五臓六腑につながる経絡(ツボ)に鍼をします。

不妊症に対しては、その方の体質や根本的な問題をしっかり見極め、その方に応じたツボを選択することが重要です。

IVFなどの不妊治療をされている方には、採卵前、移植前、移植後〜着床前など、治療のタイミングに合わせて鍼を行います。

移植前は子宮内膜を厚くして着床しやすい子宮環境にしたり、移植後〜着床前は子宮内膜を厚くして血流を良くし、着床時に母親の栄養が受精卵に届くよう調整します。

また、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)子宮内膜症子宮筋腫、月経痛にも鍼による効果が期待できます。

さらに薬剤師であり鍼灸師でもある私たちは腹診も行います。

同じ冷え性の方でもお腹を触ると、温かい部分と冷たい部分があったり、皮膚の色や感触の違いがわかります。

また子宮筋腫、子宮内膜症、PCOSの人では、それぞれお腹の様子も異なります。

腹診するとおのずと手当の仕方が見えてきます。

これは漢方の問診だけではなかなかわかりません。

腹診は漢方薬を決めるうえでも大切です。

その方のお腹、腰、足、全身を診て、より確実な処方ができます。

これが鍼灸もおすすめしている理由です。

いつでもスタート可能。 まずは気軽に相談を

周期調節法とは、中国の古代思想の陰陽論と現代医学のホルモン周期をうまく融合させた方法です。

当店は周期調節法をベースにした、不妊症専門の漢方と鍼灸を行っています。

この周期調節法に基づき、鍼を施す場所や漢方の種類を変えていきます。

女性は月経期、卵胞期、排卵期、黄体期の月経周期によりホルモンバランスが変化します。

それと同時に鍼を施すツボも変わります。

たとえば、古い子宮内膜をきれいに剥がして、新しい子宮内膜に生まれ変わる月経期は、血流をよくするツボに鍼をします。

卵が育つ卵胞期は、腎陰を補う鍼と漢方薬で対応します。

排卵期は排卵をスムーズにうながす鍼と漢方薬、高温期は着床をうながし妊娠を継続させる鍼と漢方薬で対応します。

漢方薬の服用が体の中から治す内治であるのに対し、鍼灸は体表面の刺激により外から治す外治です。

この内治と外治の組み合わせ(鍼薬併用法)により、どちらか一方を取り入れるよりも効果的なものになります。

周期調節法に合わせた 鍼薬併用法がおすすめ

漢方と鍼灸を併用することで、トータルに妊娠力を上げることが可能です。

そのため、カウンセリングは時間をかけて丁寧に行います。

自然妊娠をご希望の方はもちろんのこと、IVFなどの不妊治療と当店の併用をご希望の方には、基礎体温をはじめ、検査結果やエコー診断も確認しながら、治療の効果を高めるよりよい方法をご提案しています。

本来はすべての方に漢方と鍼灸を併用いただくのが理想ですが、鍼が苦手な方には、漢方薬のみの相談も行っています。

漢方と鍼灸はどの月経周期からでも簡単に始められます。

また、月経痛のような痛みに即効性のあるもの、ある程度時間をかけて体づくりするものなど、目的に応じて治療期間に幅があります。

漢方や鍼灸はハードルが高いと感じられている方には、当店で気軽にお求めいただける、オリジナルサプリメント「宝源」や「純陽丸」をお試しいただく方法もございます。

こちらは全国発送も行っておりますので気軽に始められるかと思います。

目的や予算に応じたご相談も承ります。

まずは気軽にお越しいただいて、しっかり相談し、早く赤ちゃんを授かっていただくことが何よりも私たちの願いです。

 

古村恵利子先生 薬剤師、鍼灸師、不妊カウンセラー。大手製薬会社や病院など西洋医学の医療現場で の仕事に従事した後、自身の婦人科疾患・皮膚疾患がきっかけで東洋医学と出合う。 そのすばらしさや効果を実感し、漢方と鍼灸の道へ。
>全記事、不妊治療専門医による医師監修

全記事、不妊治療専門医による医師監修

不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。本サイトの全ての記事は医師監修です。